天使も踏むを畏れるところ〈上〉

個数:
電子版価格
¥2,970
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

天使も踏むを畏れるところ〈上〉

  • 松家 仁之【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 新潮社(2025/03発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 54pt
  • ウェブストアに48冊在庫がございます。(2025年05月06日 11時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 552p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103328148
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

空襲で焼け落ちた明治宮殿に代わる、戦後日本、象徴天皇にふさわしい「新宮殿」を――。敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という世紀の難事業に挑む建築家・村井俊輔。彼を支える者、反目する者、立ちはだかる壁……。戦前から戦中、戦後、高度成長期の日本社会と皇室の変遷を辿り、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす、かつてない密度とスケールの大長篇。『火山のふもとで』前日譚ついに刊行!

内容説明

お濠を越えた空襲の炎は、明治宮殿を焼き尽くした。敗戦から15年、初の民間出身の美智子妃に沸いた皇太子の結婚を経て、皇居「新宮殿」造営計画がようやく本格的に動きはじめる。「チーフアーキテクト」を委嘱されたのは、戦前、フランク・ロイド・ライトのもとで働き、日本の伝統建築と欧米のモダニズム建築、双方に精通する建築家・村井俊輔。「象徴天皇」、そして民主国家となった新しい日本にふさわしい、ひらかれた宮殿のかたちがあるはずだ―。村井は、これまでの住宅建築の経験と、桂離宮や京都御所、若き日に訪ねた北京の紫禁城などを参照しながら、建設省から宮内庁に出向してきた技官の杉浦とともに、この世紀の大プロジェクトに着手する。『火山のふもとで』に連なる、かつてない密度とスケールの大長篇。

著者等紹介

松家仁之[マツイエマサシ]
1958年、東京生まれ。編集者を経て、2012年、デビュー長篇『火山のふもとで』を発表。同作で読売文学賞受賞。2013年『沈むフランシス』、2014年『優雅なのかどうか、わからない』、2017年の『光の犬』で河合隼雄物語賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2021年『泡』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pohcho

58
終戦後の皇居「新宮殿」造営をめぐる壮大な物語。建設省から宮内庁に出向した技官の杉浦、建築家の村井、侍従の西尾など、いくつかの視点で進んでいく。村井が新宮殿のチーフアーキテクトになるのは後半になってからで、前半は子どもの頃の話から始まるが、お菓子の箱を家に見立てて遊ぶのはさすが後の建築家だなと思う。若い頃の中国や朝鮮への旅の話もよかった。皇太子ご成婚など、皇居の内側の話もとても興味深く読む。造営主管の牧野がかなり嫌な人物だが、おだやかに応対する村井が素敵。でもこの先苦労しそう・・(下巻に続く) 2025/04/15

しゃが

40
敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という制約のある難事業に挑む建築家・村井俊輔たち。彼らを支える者、反目する者、立ちはだかる壁、上巻はここまで。あの『火山のふもとで』の先生村井のバックグラウンドに沿っていかに建築に目覚めたか、心休まる建築とはが、明治以降から戦中、戦後の日本や皇室の変遷、学閥・職種のヒエラルキーとともに回想録かのように描かれている。人間の清濁併せ持つことへのむなしさもあるが、詰め込まれた建築や自然描写の美しさを脳内映像化することの愉しさを味わった。2025/04/29

星落秋風五丈原

29
『天使も踏むを恐れるところ』(Where Angels Fear to Tread)は、E・M・フォースターの小説名であり、十八世紀英国の詩人A・ポープの言葉である。どんな神聖な場所でも愚かな者たちを締め出すことはできない、天使が畏れて踏まないところでも、愚かな者たちは踏みこんでくる。本編の場合、その場所が皇居。天使も踏むを恐れるところに踏み込んでいく人々を描き浮かび上がる日本の戦後史。 自身の親世代がよく知る時代である。この頃生まれたナルちゃんが今では天皇になっているのだから時代は何と早く流れることか。2025/04/16

信兵衛

19
新宮殿造営に留まらず、それをひとつの象徴事象として描いた歴史巨篇と言うに相応しい、深い読み応えを備えた逸品。 是非お薦めです。2025/04/30

そうたそ

4
★★★★★ 感想は下巻にて2025/04/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22492384
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。