ひらいて

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103326212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ひらくことは生きてる証。やみくもに自分本位に、あたりをなぎ倒しながら疾走する女子高生の初めての恋。大江健三郎賞受賞後第一作!

やみくもに、自分本位に、あたりをなぎ倒しながら疾走する、はじめての恋。彼のまなざしが私を静かに支配する――。華やかで高慢な女子高生・愛が、妙な名前のもっさりした男子に恋をした。だが彼には中学時代からの恋人がいて……。傷つけて、傷ついて、事態はとんでもない方向に展開してゆくが、それでも心をひらくことこそ、生きているあかしなのだ。本年度大江健三郎賞受賞の著者による、心をゆすぶられる傑作小説。

内容説明

怖れを知らない女子高生が、哀しい目の男子に恋をした。熱い思いは勢いあまり、彼の恋人に向けられて…。人間の根源的な愛を問う最新長篇。

著者等紹介

綿矢りさ[ワタヤリサ]
1984年京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞受賞。04年『蹴りたい背中』で芥川賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

458
初期の頃の新鮮さは失われたが、その代わり随分うまくなった。残る不満はトポスだ。今回の小説でもそうなのだが物語空間のほとんどが高校の教室とその周縁で展開しており、それらを包み込む環境が欠落している。末尾でわずかに語られるものの、東京へバスで16時間の距離にある町ということしかわからない。また、きわめて情熱型の「私」の思惟や情動は高校生にはそぐわないが、これも他の夾雑物を廃した結果、感情表現をもっとも純化できる場として高校が選ばれたのだろう。よくできた小説だとは思うが、そうした抽象化を乗り越えてほしいと思う。2015/03/28

風眠

237
「存在するだけで私の胸を苦しくさせる人間が、この教室にいる。さりげないしぐさで、まなざしだけで、彼は私を完全に支配する。」序盤の描写に心がじんじんとした。何となく感じていても言葉にできない想い、そういう感情を絶妙な空気感で言語化できる綿矢りさの才能が素晴らしい。愛が恋したたとえには病気の恋人がいる。何もかも破壊してやりたいという病的なまでの衝動にかられ、愛はたとえの恋人とも関係を持つ。好きだから全部めちゃくちゃにしてやりたい、そんな愛の暴走がひりひりと痛い物語。ラストの「ひらいて」、不思議と刺さる言葉だ。2013/01/03

hiro

223
綿矢さん作品4作目。『蹴りたい背中』の同じく片思いの女子高生の話。主人公‘初美’が、片思いの相手‘にな川’の背中を蹴りたいという思いに駆られる『蹴りたい背中』に対して、この作品『ひらいて』の主人公‘愛’は、よりパワーアップして、片思いの相手‘たとえ’の恋人‘美雪’を寝取るいう暴挙にでる。この違いは、どこからくるのだろうか。前者は綿矢さんが主人公と同じ十台のときの作品、後者は主人公と十歳離れた二十台後半の作品という違いがある。この9年の差が、似た題材に対して味付けの仕方をこのように変えたのだろうか。2012/11/14

takaC

173
終盤の怒濤の展開に素直について行く事ができなかった。自分にはだいぶ難しいお話でした。2013/02/02

なゆ

159
高校生の恋愛模様…みたいな、なまっちょろいモノではない。愛が恋したのは、クラスでも地味めで秀才の「たとえ」君。彼に近づくためにたとえの5年越しの彼女・美雪に近づくくらいなら、ありがちなこと。ふられてしまっても諦めきれず、ついに恋の暴走いや迷走しはじめるのが可笑しくて笑えてしまった。このまま一体この3人はどうなってしまうのかと、ラストまで一気に読ませる。めざしてた理想の生き方はできなくなったけど、最後は満たされて終わったんだね。「ひらいて」の意味が浮かびあがる。目に映る描写がとても綺麗。2012/09/24

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