内容説明
その日、我が家に一匹の猫がやってきた―。二〇年以上にわたり、自宅に住み着いた猫たちを優しく見守ってきた著者が、彼らとの生活を深い愛情と鋭い視点で描いた待望のエッセー集!猫と暮らす喜び、そして猫を亡くす悲しみ…。高田雄太氏による可愛いカラーイラストを各話に挿入した、猫好きにはたまらない一冊。
目次
特別な一日
ニュージーランドの猫
天からの預かりもの
猫の声
招き猫
酔生夢死
猫を助ける
ネーミング
猫の尻尾
猫族〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
56
著者の家に出入りする猫たちの姿を描いた猫エッセイ全43話。それぞれの話の終わりには著者の次男で画家でもある高田雄太氏による猫のイラスト付き。猫が題材になっている小説もいくつか紹介されていて、エドガー・A・ポオの「黒猫」、ジョルジュ・シムノンの「猫」は怖いながらもちょっと読んでみたいなと思いました。下半身麻痺の猫との日々を描いた渡辺幸英氏・祥子さん著「アビ猫物語」と矢追義人氏著「ノラの日記」は、奥さん達による排泄を促す為の毎日の指圧。これには頭が下がりました。高田雄太氏のイラストには癒されました♪★★★★2012/07/07
宇宙猫
19
★★★★ 一緒に暮した猫たちや、猫にまつわる猫愛あふれるエッセイ。猫の鳴き声を録音してねずみに聞かせたら大人しくなったというのが興味深い。2021/06/15
ぶんこ
18
40過ぎて初めて、ノラ猫が自宅にやってきてから、ずっと猫と暮らすようになった筆者。それからは猫のエッセイを書いたり、息子さんが猫ばかり描く画家になったりと、猫と切っても切れない家族となりました。旅行先での猫、小説の中の猫、自宅にやってきた猫ちゃん達とのエピソードが猫好きな私には堪りません。一気に読める、ほのぼのとした本です。次男さんの挿絵も素敵です。
プル
16
短編の猫エッセイ。著者が心広く、猫を出入りさせる。気になる猫に関する本も紹介される。猫好きにはたまらない一冊。優しいぬくもりを感じる本でした。2020/12/02
風里
8
短い猫エッセイ集。 古い本なのに新鮮な感じがする。 息子さんの挿絵が絶妙。2012/08/11