犠牲(いけにえ)にあらず

電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

犠牲(いけにえ)にあらず

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103290810
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

殺人罪に服した七年間に温めた修羅が立ち上がる。出所直後から取材攻勢に曝され、一転して有名人となった彼に先達から信号が届いたのだ。才気漲る悪漢小説。

内容説明

殺人罪に服した七年間に、どうやら俺は修羅を飼ってたらしい―。出所直後から週刊誌の取材攻勢に曝され、気づけば一転、有名人に祭り上げられた男。その空騒ぎのただ中で、彼は七年の彼方からシグナルを受け取った。計画を始動する時が来たのだ。被害者側と加害者側をたやすく逆転させて楽しむ世間を、「消去」してやる必要があった。

著者等紹介

藤野眞功[フジノミサオ]
1981年、大阪生まれ。成蹊大学卒業後、出版社勤務を経て作家活動へ。週刊誌を中心に、「サピオ」「Number」「en‐taxi」等でルポルタージュや文芸評論を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

18
殺人罪で服役して7年。ようやく出所し父親の元に戻った彼を待ちうけていたのは・・。う~ん。微妙。誰にも感情移入できなかったのが辛い。帯に興味を持って読んだのですが、帯に書かれている部分に至るまでがとにかく長い。物語がようやく動き出したかと思えばすでに全体の3分の2が終わっていました。誰も彼もが本音を隠してお互いに化かし合いをしているというか、同じ穴の狢というか。この本を読むと誰も信じられなくなりそうで怖い。★★★2011/11/06

パールレイン

9
感想を書くのが難しい作品でした。と言っても、いつも大した感想など書いたこともありませんけれど。加害者、加害者家族、被害者家族、週刊誌記者其々の事が淡々と書かれているようで、立場こそ違うが共感できる人はどこにもおらず、イライラ感が募りました。★★★★☆42011/06/28

chii

7
あやまって恋人を死なせてしまった田中健一は7年間服役した後、父親の元で暮らしていた。ある日健一のところに週刊誌の記者が取材に来て・・・というお話。加害者家族、被害者家族の記事は、読者が経験することのない人生だから読みたがるので売れるんだって~。それでこのお話の健一は何故か有名人に祭り上げられちゃうんだけど、そこまでの話が長いし読みずらくって挫折しそうに何度もなった。なんかつかれた~。2011/06/07

zazo嶋

4
作者の方の前歴にはルポルタージュや文芸評論などをされていた...などと書かれていますがまさにその通りで作者の言いたい事、思想が小説という手法でギッチリ詰まった作品。マスコミ報道の在り方、環境問題、経済、政治、家族、父親とは...そして被害者遺族と加害者遺族について...多岐に渡って作者の持論のようなものが展開される。それを読まされてる感がビンビンに伝わってくる作品。途中で挫折しようとしたんですが意地もあって最後までは読みましたが...ストーリーを楽しんだり所謂小説を読む高揚感は皆無。すみません...全く肌2011/04/01

jake

1
2.52011/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2655144
  • ご注意事項