HIV マリコの場合

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HIV マリコの場合

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103287810
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

これは、HIVに感染し、死に場所を求め単身ハワイへ渡った19歳の少女の物語です。その壮絶なる10年間の人生を、著者は全力で受け止め、描き切りました。

内容説明

これは、HIVに感染した19歳少女の物語です。死に場所を求め、単身ハワイへ渡った彼女が生きた、あまりにも凄絶なる10年間の人生―。著者はそれを全力で受け止め、描き切りました。

目次

第1章 プロローグ
第2章 六本木の夜
第3章 マリコの居場所
第4章 泥沼の生活
第5章 出会い
第6章 愛したい愛されたい
第7章 エピローグ

著者等紹介

安部結貴[アベユウキ]
1963年生まれ。石油会社、広告代理店勤務を経て、1992年、フリーのライターとなる。エッセイ、小説、ノンフィクション、実用書、啓蒙書など、幅広く執筆。著書多数。コピーライターとして、広告制作の依頼にも応える一方、自らの鬱病と、その克服体験を元に、鬱病患者やその家族のための講演なども行う。世界の沈没地帯を渡り歩くバックパッカー。ライダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかりん

5
外国人にレイプされてHIV に感染したマリコ。友達に裏切られて 周りに知られて、母親には世間体と無知な為に捨てられて ハワイで死ぬ事を決意。それから無くなるまでの10年間を綴った本です。ノンフィクションって事ですが いつ発症するのかの恐怖。差別と偏見。本当に恐ろしい病気です。2018/10/15

katta

4
1992年、一度だけ六本木でアメリカ人にレイプされHIVに感染したマリコという女性。親からも疎まれ、友人達から嫌われ、ひとりでハワイに渡って死のうとする。そこでこの著者に会い、一度は生きる意味を見出す。不法滞在者となりマフィアの手先として働いたが、心を入れ替え恋人も出来ながら死に至るまでを著者は看取る。しかし、彼女が落ちていく様は本当に仕方が無かったのだろうか?少なくても、ハワイで無縁仏にしていいとは思えない。2010/11/30

れに

1
レイプされてHIVに感染。学校では疎外され自分の母親からも感染が知れたら一家の恥だから病院には行くなと言われ十九歳にして単身ハワイに渡ったマリコ。そしてオーバーステイの身となり生きていく為に麻薬の売人になり…。マリコを支えた著者のマリアさんの心労も相当だったと思う。足掛け十年。情緒不安定ですぐ死を前提にして投げやりになりいつもコレクトコールをしてくるマリコを正直持て余して重荷に感じたことも少なくなかったであろう正直な気持ちが透けてみえる。彼女の母親さえ彼女を認めてくれれば彼女はまだ生きていたかもしれない。2022/05/06

るりこ

1
マリコの危なっかしい生き方を見てハラハラした。マリコや著者のさまざまなイリーガルな働き方があるのを見て、日本で職歴がどうの、キャリアがどうの、学歴がどうのとか言っているけど、全てなくたって生きていけるし、やりがいのある仕事につくことだってできるんだなと思った。 ただ、イリーガルな仕事でも運び屋とか売春ビジネスとかの危険で他の人を不幸にする仕事はやめておいた方がいいなと思う2013/08/04

藍華

1
苦しい本。辛い状況を誰もが見事に打開出来る訳じゃない。だからこそ私は本にはそのヒントや美談を求める。でもこの本は誰でも陥る失敗例が載ってる。被害者が社会に追い込まれ加害者へと変わっていく様は、怒りと悲しみでいっぱいになる。読み終えた後味が悪いのは、作者はマリコに同情的だが、マリコに騙された被害者は多数でもっと悲惨だ。作者は早期に司法の手にゆだねるべきで、上げ連ねた文もすべてはズルイ人間の言い訳にしか思えない。同情出来る点は司法も考慮してくれただろう。出版もその懺悔の意味もあるのだろうか?信仰に救いを求めた2010/06/24

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