出版社内容情報
言語ゲームはもう終わりだ。闘って問え。問うて闘え。『神的批評』で劇的なデビューを遂げた新鋭、待望の第二作。「超批評」三篇。
批評ゲームはもう終わりだ。私の求めるものは、本物の思想である。名探偵・犬神修羅。彼とともに密室に閉じ込められたのは、実在する現代小説の主人公たち。突然の難事件を解決し、謎めく空間から脱け出すために、彼らの「愛」を巡る言葉の饗宴が始まる! ――これは批評なのか。これが批評なのだ。前代未聞の表題作ほか二篇を収録。『神的批評』で劇的デビューを遂げた新鋭、待望の最新評論集。
内容説明
現代思想との争闘。2000年代の批評を検証し、内省が失われた言葉の氾濫を撃つ。未来に向う言語使用を求め100年の文学へ遡行する論争文「復活の批評」。震災との苦闘。一人の死者の復活を想い、失語のままに東北を歩き続ける。批評家としての態度に重大な変更をもたらした精神のドキュメント「出日本記」。同時代小説との決闘。哀しき名探偵を主人公に、新世紀の想像力と対峙する。「この世界という殺人事件」を解き明かすための前代未聞の対話篇「新世紀神曲」。『神的批評』で劇的デビューを遂げた新鋭、待望の最新評論集。
目次
復活の批評
出日本記
新世紀神曲
著者等紹介
大澤信亮[オオサワノブアキ]
1976年東京都生れ。文芸批評家。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2007年「宮澤賢治の暴力」で第39回新潮新人賞(評論部門)受賞。2010年、初の単著『神的批評』を刊行。同作は評論として十数年ぶりに三島由紀夫賞候補となる。2011年には第4回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞した。現在、日本映画大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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