出版社内容情報
病理はここにあった――。この国の中枢を担う組織や制度の“アンタッチャブル”を、白日の下に晒す! 会員制情報誌「選択」の驚愕連載を1冊に。
内容説明
この国の中枢を担う組織や制度の“アンタッチャブル”を白日の下に晒す。
目次
第1部 欲望が生み出す闇(入国管理局―知られざる光と影;諮問機関委員―「肩書コレクター」の玩具;生保「総代会」―こんな「お手盛り」がなぜ許されているのか ほか)
第2部 とがめる者なき無為無策(日本最大の機関投資家「農林中金」―サブプライム汚染どこまで;学生のいない学校「国連大学」―外務省の裏金作りの道具に;国営「穀潰し」独立行政法人―これぞ「改革偽装」の典型 ほか)
第3部 国民への背信行為は続く(厚労省「医系技官」―医療荒廃の罪深き元凶;瀕死の「国立がんセンター」―厚労官僚が「倒産の危機」に追い込む;食品安全委員会―役立たず「農水省の植民地」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Chili
8
勉強になった。問題になっているのは、氷山の一角2019/09/24
makio37
4
筆者無署名主義を貫く"三万人のための情報誌"『選択』で創刊以来続く名物連載の書籍化。大手メディアが触れない日本の「聖域」を手当たり次第に俎上に上げている。妄信はしないが、2007年の時点で取り上げている原子力安全保安院の記事により、他の記事の信頼度もある程度担保されるのではないか。ショックだったのは「ペット市場」の実態についての記事だ。官僚・企業・消費者、それに無知だった自分に対しても無性に腹が立った。知るほどに暗澹たる気持ちになるが、大人の常識の勉強と考え、続編も読もうと思う。2014/10/18
渓流
3
面白さも中ぐらいなり、という読後感がぴったり。ある組織の暗部を抉り出す長編を期待して手に取ったが、雑誌の記事の集積で作られた本で、物足りなさがあった。まあ、どこぞの集団でもそれなりの聖域があるものさ。この記事を認めている「選択」だってね。それが人間社会の悲しくも逃れられない宿命。それがあるから、メディアが飯を食える。「世に聖域(どろぼう)のタネはつきまじ」とはるかな時代に活写した石川五右衛門は、人間の根源を捉えて凄い。2010/07/04
砂王
2
これからも攻め続けてほしいです。2015/11/05
ひとまろ
2
これは面白い。 企業や団体、組織の闇と膿をうまく暴いて吐き出している。 知らなかったことや隠されてきた事実を 国民に知らしめる良本です。 今まで公然と行われてきた不正を 公表する企画本は非常に興味深い。 2012/12/10