山崎豊子自作を語る
小説ほど面白いものはない―山崎豊子自作を語る〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103228226
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

テーマはどうやって見つける? ストーリーの組み立て方は? 様々な角度からの対話の中で、山崎文学の“秘密”が明らかに。全3巻シリーズ、完結編。

内容説明

テーマはどう見つける?ストーリーの組み立て方は?様々な対話から、その“小説作法の秘密”が、いま明らかに。

目次

第1章 「人間ドラマ」を書く(社会小説を生み出す秘密×石川達三;一年一作主義×荒垣秀雄;小説に“聖域”はない×秋元秀雄 ほか)
第2章 「大阪」に住んで「大阪」を書く(大阪に生きる×岡部伊都子、水野多津子;大阪の青春、大阪の魅力×今東光;のれんの蔭のど根性×菊田一夫 ほか)
第3章 「消えない良心」を書く(事実は小説よりも奇なり×城山三郎、秋元秀雄、三鬼陽之助、伊藤肇;死に物狂いで書く×長谷川一夫;日系米人の「戦争と平和」×ドウス昌代 ほか)

著者等紹介

山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大学国文科卒。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。1963(昭和38)年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争三部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yokmin

25
山崎豊子の対談集。松本清張とドウス昌代が面白かった。前者の「空の城」(安宅産業の崩壊物語)と、後者の「東京ローズ」を読んでみたい。山崎豊子の「二つの祖国」について、ドウスは、極端に言えば、「二つの祖国なんて、ありえない。アメリカの日系2世の祖国はアメリカである。日系人はそのように思っていた。」と主張する。アメリカに住んだことのない山崎には、理解できないのかもしれない。「東京ローズ」は本人(戸栗郁子)にシカゴで何度も会ったことがあるので、読みたいところ。彼女が東京ローズとは、当時は全く知らなかった。2021/04/29

みこと

9
NHKで特集されていたので読んでみました。この方の本は読んだことなかったのですが、驚くほど徹底された取材方法と小説に対する熱意に初めて読んでみたいと思いました。年齢的にも馴染む歳になったのかな、と少し複雑な気持ちですが(´Д` )それにしてもとてもエネルギッシュな方だったんだな、と恐れ入ります。2013/11/26

ほっそ

5
その中でも一番よかったのは、城山三郎さんなどが対談相手のものと、在米のノンフィクション作家のドウス昌代さんのものでした。最後にご本人作成の「年表」がありました。小説読んでいないと楽しめない部分もありました。さあどうしよう・・・・・「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」・・・2010/02/24

rena

4
山崎豊子のガッツとルーツの源が大阪にあるのだと納得。意外だったのは、職場の先輩があの井上靖だったということ。その作家としての姿勢をみて尊敬の念を抱いていたとか。また松本清張や石川達三今東光との対談など作品作りの情報交換会のような 所も面白かった。山崎豊子ほどの社会派 人気作家は、松本清張はいるが、今はそこまでの売れっ子はいない気がする。 この人に今書かせたらすごい作品になるテーマが色々あるので残念だ。2015/10/15

じゅんじゅん

2
2009年発行。「自作を語る」シリーズ第3弾。松本清張氏との小説論は納得!このシリーズは結構重複してる部分が多いけど、それだけ山崎氏に近付けた気がします。 とにかく凄い人だな~って思うばかりのシリーズでした。 山崎作品を読まずにはいられなくなる感じです。2013/11/09

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