内容説明
父上、ごめんなさい。聞いてもらいたかった母のことは、これで終わりです―これまで決して触れようとはしなかった父・朔太郎の詩を娘の立場から解き明かすために、突然の死の直前まで加筆を続けた遺作、緊急出版。
目次
第1部 父と詩(開業医の長男に生れて;詩集『月に吠える』と結婚;上京と母との別れ;居候二人;再び上京、そして新築を;朔太郎とおだまきの花)
第2部 父上へ
著者等紹介
萩原葉子[ハギワラヨウコ]
1920年9月4日東京生まれ。詩人・萩原朔太郎の長女。精華高女卒。著書に『父・萩原朔太郎』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『天上の花―三好達治抄』(田村俊子賞・新潮社文学賞)、『蕁麻の家』三部作(「蕁麻の家」「閉ざされた庭」「輪廻の暦」/毎日芸術賞)など。2005年7月1日急逝
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