出版社内容情報
監視下の生活、偽装経歴、脱出の誘惑、戦争の恐怖、飢餓と配給、電撃帰国の真相……「北」での24年間を初めて綴った、迫真の手記!
内容説明
「北」での24年間を初めて綴った迫真の手記!監視下の生活、偽装経歴、脱出の誘惑、洗脳教育、’94年核危機と開戦の恐怖、検閲を潜った親父の写真、飢餓と配給、電撃帰国の真相…感涙のドキュメント。
目次
絶望そして光―このまま死ぬわけにはいかない
人質―日本に引き留めようとする家族とも「戦わ」なければならなかった
自由の海に溺れない―日本の自由は、私たちに興奮と戸惑いをもたらした
自動小銃音の恐怖―この地の戦争に巻き込まれ、犬死するのが口惜しかった
生きて、落ち合おう―これは父さんとおまえだけの秘密だよ
煎った大豆を―配給が途絶えたという話が耳に入るようになった
飢えの知恵―その男は小魚をわしづかみにして、洋服のポケットにねじ込んでいた
配給だけでは食えない―私はトウモロコシが一粒落ちていても、拾うようになった
望郷―丘の景色のむこうには、海があるような気がしてならなかった
誘惑―川幅わずか三メートル。一、二、三歩で逃れられる!〔ほか〕
著者等紹介
蓮池薫[ハスイケカオル]
1957年新潟県柏崎市生まれ。新潟産業大学専任講師。78年中央大学法学部三年在学中に拉致され、二十四年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。2002年10月15日、帰国。中央大学に復学。08年3月、中央大学を卒業。09年、『半島へ、ふたたび』で新潮ドキュメント賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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