関係の化学としての文学

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103140511
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

「小説」は関係の化学である。「まんが・アニメ的リアリズム」「ゲーム的リアリズム」など表現スタイルごとに固有のリアリティがあるが、こと「関係性のリアリティ」においては、言語を直接の素材とする小説が圧倒する―。文学の可能性を示す画期的な表言論。

目次

はじめに 「関係の化学」は存在しない
すべての関係は性的関係である
関係と想像のエレメント
関係性の四象限
雅子はアンティゴネーではない
ナンバーワン・コンストラクション、あるいは欲望の射影幾何学
デュラス=鹿島田の三角形
アブソープションと関係平面
アミーバたちの虚構装置
「谷崎潤一郎」へのショートカット
関係性の「解像度」―『卍』と『鍵』をめぐって
“”ぶる・コンティンジェンシー・イン・ヴィトロ
ゲシュペンステルと下痢
中上健次の欲望と戒め
地の果てで、娘は母に「違う」と言う
非対称性に向かうまなざし

著者等紹介

斎藤環[サイトウタマキ]
1961年、岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。爽風会佐々木病院診療部長。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。文学、映画、美術、漫画など幅広いジャンルで批評活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NICK

1
斎藤環の著作は『戦闘美少女の精神分析』くらいしか読んだことがなかったのだが、かくも魅力的な表現論を提示していて驚いた。小説に対し、わりとベタに接してしまいがちなのだが、この本では「物語の構成要素を隠喩的に支持する『象徴平面』」(この下位分類に他者への欲望が関係に先行する次元の「操作平面」「解釈平面」がある)というメタレベルと「キャラクター間の関係性が織りなす『関係平面』」というオブジェクトレベルを設定し、小説は関係性、ひいては他者への/からの欲望による化学変化によって物語は駆動するということを論じている2012/11/19

ひばり

1
衝動&帯&ジャケ買いした(高っ!!涙)。だが買うだけの価値はあった。知的興奮でニヤニヤする(笑)元々、未映子さんや金原ひとみ、中上健次の論じ方目当てだったが、忌避していた桐野作品を読みたくなった。意外に読みやすく、章毎に要約もあるので理解度確認もできた(親切!)。索引もあり、文句なし。目次からして衝動買いだったな。2009/05/02

0
ゼミ論の資料として読んだ。桐野夏生はあまり好きじゃないし、金原ひとみもあんまり…作者も2・3人に絞られて分析されていたので、もう少し広範囲にわたって「関係の化学」を勉強したい人にはあまりおすすめできません。2011/10/14

ゆうき

0
物語において欲望が関係に先行し、操作が解釈に先行するのが「操作平面」、解釈が操作よりも先行するのが「解釈平面」、その下部分類として登場人物の関係を表す「関係平面」が物語を動員し、関係によって物語が開かれていくという、関係から考える表現論。2011/02/14

出口求

0
桐野夏生繋がりで読了。関係という視点に男性ながらに着目し、分析した事に関しては評価できる。文章はやや難解。

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