遠くの声に耳を澄ませて

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103139614
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。

著者等紹介

宮下奈都[ミヤシタナツ]
1967(昭和42)年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004(平成16)年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

113
『旅に病(やん)で夢は枯野をかけ廻る』(松尾芭蕉)宮下さんの作品にしては、かなり淡泊な印象でしたが、各短篇の登場人物の名前をメモしていくと細かなリンクに気付き、印象が変わりました。上記の俳句について質問した「うなぎを追いかけた男」濱岡が最もリンクが多く、切なささえ感じます。巻頭「アンデスの声」で入院した祖父を見舞う瑞穂が、祖父の生有る内に花嫁姿を見せようとする「白い足袋」古式ゆかしき婚礼の儀式に必要な足袋を頼まれ、購入後の帰り道。ぬかるみに転倒し、ピンヒールは折れ、正装は泥だらけ。それでも時間までに→続く2012/09/28

あつひめ

109
はあ。点訳したい1冊にまた出会ってしまった。宮下さんの人の気持ちを捉える作品は読んでいて身近な人の話のように感じた。特別ではなく、極々普通の人の気持ちをさりげなく…でもその中には大事にしまっていたものとか自分が思い描く世界とかが語られている。どんな人も本当は小説のような人生を送っているのかもしれない。この私も…人から見たらそうなのかもしれない。ささやかな幸せが一番大きな幸せなのだと気づいた人はこれからも幸せなのかも。道内住まいの宮下さんが今まで以上に身近に感じるようになった。2014/02/13

おしゃべりメガネ

99
ステキな連作集なのは間違いなく伝わったのですが、ちょっと読むタイミングがハマってなかったのか、全体的にぼんやりとした印象だけが残ってしまっての読了でした。話のつながりやキャラの関連性がイマイチ整理しきれず、もっとしっかりとハマれていればしみこんでくる面白さも増していたかもしれません。キャラそれぞれがインパクト薄めで、感情移入しきれなかったのも要因ですね。文章や雰囲気自体はさすが宮下さんワールドでステキだっただけにちょっと勿体ないコトをしたかなと。日常のなんてことない生活の中での小さな喜びってステキですね。2024/04/20

takaC

85
2009年当時に宮下奈都は話題の新鋭だったのか。そういえばそうだったな。それを知ってても知らなくても楽しめる一冊。なかなか巧い。2018/10/05

七色一味

81
読破。例えば、とても重要じゃない数いる同僚のウチの誰かだったり、病室で隣り合ったベッドにいた人だったり、「私」じゃない相手だったり、名前しか出てこない彼女だったり──。そういった、凄く希薄な関係の、連作短編集。 短い各編が、それぞれの編の背景を織りなすように組み上げられた、ステンドグラスのような淡い透明感のある作品です。そのステンドグラスは、人生と云う名の「旅」そのものなのかも知れません。2012/01/18

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