日本の原爆―その開発と挫折の道程

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103136729
  • NDC分類 559.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

科学者を結集し、戦時下日本で秘密裏に進められていた「原子爆弾製造計画」。戦後、原子力立国へと繋がる研究の全貌を明らかにする。

日本軍が欲した「悪魔の大量殺戮兵器」、「ニ号研究」「F号研究」の全貌――。戦時下の日本で秘密裡に進められていた、陸海軍の「原子爆弾製造計画」。戦局の挽回を期し、軍部が命じ科学者の叡智を集めたその営みは、しかしやがて頓挫するのだった――。科学者の内なる葛藤、そして軍人との駆け引き。戦後、原発立国へと舵を切った日本の、原子力との「前史」を繙く。昭和史の泰斗が詳らかにする戦争秘史。

内容説明

戦時下の日本で秘密裡に進められていた、陸海軍の「原子爆弾製造計画」。戦局の挽回を期し、軍部が命じ科学者の叡智を極めたその営みは、しかしやがて頓挫するのだった―。科学者の内なる葛藤、軍人との駆け引き、そしてその後の彼らの生き方とは?戦後、原発立国へと大きく舵を切った日本の、原子力との「前史」を繙く。今、問うべき昭和史の一断面。

目次

第1章 原子爆弾製造計画の始まり
第2章 大量殺戮兵器待望の国民心理
第3章 陸軍の原爆製造計画「ニ号研究」(その1)
第4章 陸軍の原爆製造計画「ニ号研究」(その2)
第5章 海軍の「F号研究」の歩みと実態
第6章 終戦前後の科学者と軍人
第7章 原子爆弾から原子力発電へ―平和利用は幻なのか

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939(昭和14)年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家に。個人誌「昭和史講座」を主宰。2004(平成16)年、一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

24
太平洋戦争中に日本が原爆の製造に着手していた…という話は、ほんの少しだけ聞き及んでいましたが、着手とは言えないレベルのお粗末さで驚きました。軍部と科学者の認識のギャップも酷いですが、中学生がウラン鉱石を見つけるために山堀りさせられていたという話は、「ろくな装備がない」「たとえウラン鉱石が出ても原爆製造には到底足りない」「ウランの濃縮技術がない」と何重にも無駄が重なっています。「不透明な国策で犠牲を強いられる一般人」「科学者の保身」「権力を持つ者の本音と建て前の使い分け」等の構図は原発推進と共通しています。2019/04/10

3939タスタク

10
現在核を保有している国(保有疑惑も含む)が、何十ヵ国あると思います。タラレバですが、暴発する恐れのある北朝鮮やイラン・軍事大国化している中国よりも、アメリカが最も恐れているのは、日本の核武装化なのではないかと思います。 過去の歴史上、この兵器に対する脅威を最も目の当たりにした唯一の国ですから。2012/06/10

TI

7
日本の戦時中の原爆開発についての本。はっきり言って開発というレベルではなかった。そもそもウランが国内から産出してない(当時)。ウランなくさらにその後のウラン235の抽出4つあるうち2施設で2方法(どっちも稼働もせず)のみ。アメリカは4つともすべて施行。さらに濃縮については研究すらしていない時点で話になっていない。開発レベルではなかった。という話。研究者は頑張っていたんだろうけど海外との技術力の差また資金力の差は果てしなくあった。2024/09/24

勝浩1958

6
日本の原爆製造計画では、軍事指導者が「聖戦完遂」の名のもとに、陸軍では『二号研究』、海軍では『F号研究』と称して、それぞれ敗戦まで研究を要求し続けたのだが、その実態は原爆製造計画と名がつけば予算が貰えたので、研究者は自分のテーマを研究していたのだ。彼らは端から日本では原爆製造は不可能と知っていた。また、今日の原子力エネルギー政策は、政治家や官僚が「平和利用」と「生活の向上」の名のもとに電力の供給を続けている。これらの大義は時代の要求する価値観でしかなく、歴史的普遍性に欠けていると批判している。2012/07/10

あまたあるほし

4
さすがの安定感で、日本の原爆開発について書ききる。仁科博士は原爆開発できないことを知っていたとは。2012/05/11

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