出版社内容情報
「私はひたすら確かなものが見たいと思った」。白洲次郎、小林秀雄、青山二郎、洲之内徹ら、著者が見据えた〈ほんもの〉たちの肖像。
本当の〈ほんもの〉は、もはや贋物のように魅力的で、危険極まりない――。「私はひたすら確かなものが見たいと思った」。おしゃれ、結婚、死生観、昭和について、そして白洲次郎、小林秀雄、青山二郎、吉田健一、洲之内徹ら、作者が見据えた〈危険なほんもの〉たちの生と死と、その懐かしい風貌姿勢を、ハードボイルドなまでの文体で描き尽くした名品集。阿川佐和子との腹蔵なき対談を附す。
目次
おしゃれ
雲になった成田三樹夫
笠智衆だいすき
能の醍醐味
鮎だより
なんとかなるサ
韋駄天夫人
銀座に生き銀座に死す
『ある回想』を読んで
小林秀雄の骨董〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんしん
3
白洲次郎はダンディーな男の中の男。 奥さんがつづるデートの様子など読んでいて面白かった。 それだけでなく、周りの人々の思い出話なども楽しかった。2016/05/09
takao
2
ふむ2021/01/14
Tatsuhiko Saito
2
「ほんもの」を著者が色々な確度から表現したものを集めた本がこちらです。正子さんが「ほんもの」と思った方々を、記載しております。私が感じたのは、「思想の持ち主」≒「ほんもの」なのかということ。この著書を通して、「こんなに血の通った人達がいるのか」と関心せざるを得ません。革とかで長年使い込むと色合いなどに味がでますが、本当に人も革と同様で、使い込むと血が通った人になるのかと思います。周りに媚びることなく、自分自身を最大限に表現している、そんな方々が多いのでしょうか。 2014/05/17
ずず
1
すごい人がいるものだ2023/10/22
yukioninaite
1
はっきりした人が書く本は、まざりものがなくてホントすっきり読めました。2014/12/15
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