内容説明
大和、近江、京都、若狭、美濃、信州の山里へ十一面観音を訪ね、美の魅力に迫る巡礼の旅。初版から35年、カラー写真と地図を増補、充実させた決定版の誕生。
目次
聖林寺から観音寺へ
こもりく泊瀬
幻の寺
木津川にそって
若狭のお水送り
奈良のお水取
水神の里
秋篠のあたり
登美の小河
竜田の川上
姥捨山の月
市の聖
清水の流れ
白山比〓(め)の幻像
湖北の旅
熊野詣
著者等紹介
白洲正子[シラスマサコ]
1910年東京生まれ。幼い頃より能を学ぶ。十四歳で米国留学し、28年帰国、女性として初めて能舞台に立つ。29年白洲次郎(1902~85)と結婚。43年、初の著書『お能』を刊行。以降、古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』(ともに読売文学賞受賞)など著書多数。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
151
薄い知識しかない私にとって全てが勉強になる一冊でした。十一面観音は山に近いところにある。水と縁の深い仏さまなんだな。五体投地とか走りの行法の原型が春、地下に眠っている精霊を呼びさますことにあるっていうのも興味深かった。土地勘があれば白州さんが歩かれた道のりを思い浮かべることもできるのだろうなぁ。それでも詩情豊かな文章、美しい写真に、ひっそりと佇む仏さまを拝んだような気持ちになり、穏やかな時間を持てて良かったです。2021/04/14
宵待草
38
此の3ヶ月ほど、国宝『十一面観音立像7軀』の、資料作成を進めて来ました。 其の期間に熟と、十一面観音像に付いては、やはり白洲正子さん!と思い至りました。 十一面観音像を実際に訪ねながら、其の知識を更に深める姿には、更に敬愛の念を深めるばかりです。 巻頭の『聖林寺から観音寺へ』は、読み進めている『名文で巡る 国宝の十一面観音』の、京都府に在る『観音寺』の、巻頭に寄せていますが、国宝の十一面観音立像の、2軀への愛が深く語られています。 本書の装幀は、白正子さんが最も愛された、奈良県に在る『聖林寺』の ⇒続く 2026/08/15
ニコン
15
旧版で読了していましたが、愛蔵版の表紙にひかれ再読。十一面観音の意味や創れた背景など著者の論が面白いし為になる。所在の地図掲載だし、版が変わり読みやすく、愛蔵版を持って巡礼に出たくなる一冊。2013/11/23
らむだ
7
関西を中心にした十一面観音巡礼の紀行文。愛蔵版では大きなカラー図版と周辺地図が載っていて本書の魅力を倍増している。著者の美しい文章に惹き込まれ、十一面観音巡礼に伴したかのような感覚すら味わえる。2024/10/08
木の命木の心
4
最近十一面観音というワードにやたら出くわす気がしていた。ドラマNHKBS「京都人の密かな楽しみRogue」編の1作目のタイトルを皮切りに、先に訪問した安倍文殊院や、長谷寺とか聖林寺やらあの辺りは十一面観音やたらよく見るなーと思っていたところにまさにストライクのこの本に遭遇。十一面観音界隈というのかな。すごい。1975年ころの発売だが、戦前後の訪問記録のこともかかれてあり興味深く読めた。観音像は実際寺に行っても撮影禁止が多いし、地図はなければGeminiで調べるがこの本にはすでに載ってるのでありがたい。2026/05/06




