出版社内容情報
松本高校に入学早々、日本は敗戦。混乱のなか昆虫好きの少年に文学への熱い思いが芽生える。北杜夫18歳の息遣いを伝える稀有な記録
内容説明
昆虫少年から文学青年へ―。昭和20年6月~22年12月。「毎日毎日眠られない。親父には手紙を出した。医者になりたくないと」「父から手紙がきていた。愛する宗吉よ、と言う書き出し…もうどうにでもなれ」旧制松本高校で迎えた敗戦。登山、昆虫採集、卓球部、友との語らいが詰まった6冊のノート。父・斎藤茂吉に触発された詩歌、スケッチも収録。北杜夫18歳の息遣いを伝える稀有な日記。
目次
1 昭和20年6月~10月
2 昭和20年10月~昭和21年7月
3 昭和21年8月
4 昭和21年9月~昭和22年6月
5 昭和22年7月~11月
6 昭和22年11月~12月
著者等紹介
北杜夫[キタモリオ]
本名・斎藤宗吉。1927‐2011年。東京青山生れ。旧制松本高等学校を経て、東北大学医学部を卒業。神経科専攻。1960年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説、歌集『寂光』を発表する一方、「マンボウ・シリーズ」や『あくびノオト』などユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父、斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞
斎藤国夫[サイトウクニオ]
1947年東京生まれ。高校時代に北杜夫作品に傾倒し、全作品の蒐集を目指す。69年、北の年譜を作り私家版の冊子「北杜夫ノオト」を刊行。73年早稲田大学第一文学部を卒業、中央公論社に入社。77年『北杜夫全集』の年譜を作成。93年プレジデント社に移る。2000年世田谷文学館で開かれた開館五周年記念「北杜夫展」で略年譜と主要著書目録を作成する。14年、北杜夫が学生時代にカストリ雑誌に投稿した作品を発見(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K.H.
ちゅう
tama
ihatov1001
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- 和書
- 世界のへんな肉