平成海防論―国難は海からやってくる

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103045526
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

アジアの海の覇権を狙う中国の野望、海洋資源争奪戦の激化、跋扈する海賊、巧妙化する密輸・密入国──。日本を揺るがす海からの脅威に対応策はあるのか。

内容説明

アジアの海の覇権を狙う中国、海洋資源争奪戦の激化、海賊の跋扈―。日本を取り囲む海が今、牙を剥く。

目次

プロローグ 日本を映し出す“鏡”としての海
第1章 “友愛の海”という幻想
第2章 エネルギー争奪戦がもたらした自衛隊与那国島駐屯
第3章 調査捕鯨船団VS.環境テロリスト、南氷洋の闘い
第4章 「海賊問題」の本当の脅威とは何か?
第5章 北朝鮮不審船との白熱の攻防
第6章 空母でアジアの海の覇権を狙う中国の野望

著者等紹介

富坂聰[トミサカサトシ]
1964年、愛知県生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てフリー・ライターとなる。抜群の取材力、豊富な人脈を活かした中国のインサイドレポートには定評がある。94年、21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を『龍の伝人たち』(小学館)で受賞。現在、「文藝春秋」「週刊文春」「週刊ポスト」など様々な雑誌メディアへの執筆、さらにテレビのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

2
「エコテロリスト/シーシェパード艦長逮捕」が大きく報道されています。タイミングよく本書を手に取り一気に読みました。日本は「国の面積当たりの海岸延長線」が世界1位の海洋大国であるにも関わらず、海上保安庁の人員は韓国と略同じ、予算も横ばいで、かなりの巡視船が耐用年数切れという、眼を覆うばかりの「国家戦略」の欠如を認識しました。日本の海がさらされている脅威を、著者の丁寧な取材と豊富な情報、そして中立的な記述で解き明かします。経済ばかりに目をとらわれていると、とんでもない事態に陥ります。2010/03/13

自然堂

1
海は日本が外国と最初に接触する、言うなれば最前線となる場だ。その海に目を向けると情勢は常に目まぐるしく変化しており、各国の思惑が複雑に絡み合っている。そんなデリケートな現場で日本の海保や海自、それに捕鯨調査員達”だけ”が政局に振り回され、現場の事などまるで考えない無能な政治家達のせいで孤立無援で活動している。選挙だけしか見えていないこの国の幼稚で稚拙な政治家の無定見が未来に大きなツケを残すことになる。なにより近隣諸国にこの国の政治は幼稚である、と見くびられ足元を見られているのが無念でならない。2010/06/29

Teruhiro Hori

0
国際政治は魑魅魍魎なり、と言ったのは松岡外相だった?と思うが、四方を海に囲まれた我国が、どんなパワーバランス上に立っているのか教えてくれる良書。黒白、丁半で断じることほど、甘く危険で敵の思う壺なことはない。海上防衛の現実が、これほど脆弱なことに驚く。尖閣問題などの事象が、日本人がこの事実に目を向けるきっかけになってくれることを願う。富坂氏渾身の力作。長年の取材戦果をフルに出し切っている。良書。2012/10/19

たかひー

0
★★★★2012/05/23

muko1610

0
★★★2011/03/17

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