時間という贈りもの―フランスの子育て

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時間という贈りもの―フランスの子育て

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103036524
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

考える時間、待つ時間、夢見る時間……親から子どもへのいちばんの贈りものは「時間」なのだ。人生を愉しむ力を育む遠まわりの知恵。

『クレーヴの奥方』を読むなんて時間の無駄? 遠まわりこそ子育ての極意! 18歳でパリに留学してから40年。フランス人の夫とのあいだの一人息子は、エコールノルマルを目指す20歳。テレビもゲームもない家で、絵本や小説、映画や演劇、ピアノやオペラなど芸術を愉しむ時間をたっぷりと与え、自分の頭で考える力と人生を味わう力をともにのばしてきた。急がない子育てのヒントがたっぷりとつまった本。

内容説明

親から子への一番の贈りものは時間ではないだろうか―。遠まわりこそ子育ての極意。18歳でパリに留学。38歳で生まれた一人息子の、20年にわたる子育ての記録。

目次

子育ては愉しみながら(まあまあの母親に;子どもと魔法;ピアノとともに;いっしょに映画・演劇を;本がもたらす歓び;時間という贈りもの;日常のなかの民主主義)
考える力を育むには(評価システムの弊害;国語をどう教えるか;言葉への感受性を高める;ラテン語とギリシア語を学ぶ意味;なぜ哲学が必修なのか?)
過去を未来につなげる(モードの舞台裏と騎士たち;美術館は人生を変える;現代に生きつづける「歴史」)

著者等紹介

飛幡祐規[タカハタユウキ]
1956年東京生まれ。74年渡仏。パリ第5大学にて文化人類学を、パリ第3大学にてタイ語・東南アジア文明を専攻。フランス人の夫、息子とともにパリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっこ

30
ちょっと偏ってると思う面もあれど、概ね納得できる内容でした。著者がフランスでの子育てを通じて感じたことをまとめた一冊。特に《街中にあふれる画像、映像をただ受動的にぼんやり消費するのではなく、見るという行為を意識化させることが大切だと思う。テレビはつけっぱなしにせずに番組を選び、劇映画やアニメは『作品』として最初から最後までとおして観るなど、集中して注意深く画面を見る習慣を育てることだ。》という文章は参考になりました。ただ本やクラシック音楽、舞台などは高貴でゲームやアニメは低俗という考え方は→コメントへ2022/09/06

麗子

2
これは、、読んでヨカッタ!出会えてヨカッタ!!!フランス在住30年にもなる日本人女性の、自らの人生と子育て体験を通して培われてきた人生観・教育観が、豊富な知識と教養を土台として生き生きと語られている。この本自体も著者ご自身も、わたしはどうやって知ったのか全く覚えていないのだが(おおかた、パリ好き&たまたま子育てスタートしたばっかりの時期にあったわたしの目に、タイトルが飛び込んで来たのでしょう☆)、本当に貴重な、いい出会いだった!こういう本、大好き。2015/02/21

マサコサマ

0
フランスで実際に子育てをされた経験から敷衍して、彼の国の教育システム(国語について特に頁が割かれている)、言葉や歴史や芸術へのアプローチ、それらを守り継承していくための理念と方策等が豊富な具体例を挙げて紹介されていて興味深い(フランス贔屓の感があるのは否めないけれど)。赤ちゃんの頃から「共に生きるひとりの人間」として我が子に接してきたという著者とそのご夫君の子育て哲学とその実践が素晴らしい。インタビューに応える教師らが、学びが生徒の人生を豊かにするものになるよう各々工夫を凝らしている様子がことに印象的。2017/04/19

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