大江健三郎 作家自身を語る

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103036180
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

創作秘話、恋愛観、フェミニズム、自爆テロ、同時代作家との友情と闘い。作家生活50年を語り尽くした、対話による自伝。

目次

第1章 詩・初めての小説作品・卒業論文
第2章 「奇妙な仕事」・初期短篇・『叫び声』・『ヒロシマ・ノート』・『個人的な体験』
第3章 『万延元年のフットボール』・『みずから我が涙をぬぐいたまう日』・『洪水はわが魂に及び』・『同時代ゲーム』・『M/Tと森のフシギの物語』
第4章 『「雨の木」を聴く女たち』・『人生の親戚』・『静かな生活』・『治療塔』・『新しい人よ眼ざめよ』
第5章 『懐かしい年への手紙』・『燃えあがる緑の木』三部作・『宙返り』
第6章 「おかしな二人組」三部作・『二百年の子供』
大江健三郎、106の質問に立ち向かう

著者等紹介

大江健三郎[オオエケンザブロウ]
1935(昭和10)年愛媛県生れ。東京大学仏文科卒業。’58年「飼育」で芥川賞受賞。以後、常に現代文学の最先端に位置して作品を発表しつづけている。’94(平成6)年ノーベル文学賞受賞

尾崎真理子[オザキマリコ]
1959(昭和34)年宮崎県生れ。読売新聞社勤務。文芸担当記者として新聞の他多くの雑誌にインタヴュー、エッセイを寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

9
図書館にて。自分の読書歴では、大江と村上春樹はほとんど読んでなくて、自分の10代は80年代後半の新本格ミステリーが主でした。新潮社なら「純文学書下ろし特別作品」シリーズじゃなくて「新潮ミステリー倶楽部」。大江論は、笠井潔の評論『球体と亀裂』で読んだ覚えがある。先日『大江健三郎自選短篇』と『万永元年のフットボール』等を買って積んだままだが、『新しい文学のために』を先に読むことになりそう。2021/04/07

amanon

3
インタビュー集ということで、一気に読み終えた…とはいかず、大江氏の文章と同じく晦渋…というか、独特のまどろっこしい口調で、あああの語り口があの文体に反映されているのか、と納得させられることに(笑)。それはともかくとして、この回想記を紐解くことで、氏の経歴と共に戦後文学史も垣間見られる。世代は違えど同じ時代を生きた作家への眼差しや思いは、文壇という言葉が殆ど死語となった今だからこそ一層重みを感じる。そして、今は亡き武満徹や義兄伊丹十三への思慕、光を初めとする家族との関係性への言及は、読む者の心を打つ。2019/04/04

Figaro

3
大江氏の日々書き連ねてきた50年の歩みもさながら、氏の言葉を正確に掴みながら、最後まで丁寧に氏の意図まで聞き取った尾崎氏の手腕と大江文学への造詣の深さに感銘を受けた。2014/11/09

2
本人の言葉でその長い作家生活を垣間見ると、この人は人生のおよそあらゆる問題を、書くことと読むことで解決して来たのだなと感じる。それを可能にする、「言葉」への執念と才能は、不世出のものだと思う。2010/08/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16461
  • ご注意事項