出版社内容情報
十数年前のあの日、手術室で何があったのか?
心の限界に挑む医学サスペンス!
笑顔で手術室に入った父は、冷たくなって戻って来た。誰も予想していなかった、術中死。さっきまで、あんなに元気だったのに──。
それをきっかけに心臓外科医を目指した友紀は、誰にも言えないある目的を秘めていた。
あれから長い年月が流れ、ついにその目的を果たすべきときが訪れたが──。
そして今日、手術室を前代未聞の危機が襲う!
内容説明
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
207
医療ミスを公開されたくなかったら..というサスペンスだが、いくぶん動機が弱いように思ったのは私だけだろうか。譲治の犯意もあまりに間接的すぎる..むしろ帝都大学の研修医氷室夕紀と西園教授の因縁のようなものが主だとしたら もっと書き込みが欲しい感じがした。 人間の業のようなものを 期待しすぎたのかもしれない。2011/05/02
Yuna Ioki☆
78
632-241-3 池井戸潤氏の「空飛ぶタイヤ」を企業対個人に変えて東野圭吾氏が書くとこうなりましたって感じかな?医療ミステリーというよりはお得意の人情話。犯人の良心に訴えたらあっさりと計画中止(笑)2014/08/05
達ちゃん
68
これまでに読んだ医療ミステリーの中でも一二を争う面白さ。最後、犯人との息詰まる攻防はスピード感もあってたまりませんでした。ラストもいい終わり方でした。2018/03/04
yukision
66
医療ミステリーだが、ミステリーというより職業倫理に焦点を当て、それぞれが「使命を全うする」という毅然とした姿勢に心を打たれた。2020/09/18
takaC
58
東野氏、すっかりテクニシャンですな。設定が強引だが、読み物としてはナイス。タイトルの一部がキーワード。2009/05/09