内容説明
時は唐代。若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年、大阪生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。1年間の会社員生活を経て、99年より個別指導塾を経営。2004年より文章を書き始め、06年に第12回学研歴史群像大賞最優秀賞を受賞。同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞を受賞。同作にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
100
読破。なんとも、半分くらいまではイライラ感が募るばかり。そもそも親の金でぐうたらを決め込んでいる主人公が気に食わない。師匠を信じないで壁(だったかな)には鼻を嫌というほどぶつける、皇帝の前で恥をかくかと思ったら、僕僕先生に助けられる──逆にそういう部分でいい気味!と思ってしまう(笑 まぁ、半分からあとは、予想通りの展開を示していくので、結構ストレスなく読めてしまうかと思いますが…。とりあえず、次作を早速読まなくちゃ!2012/07/28
エンブレムT
78
軽妙な中華ファンタジー♪・・・なんですが、何でだろう?読んでて妙にストレスが溜まりました。『日本ファンタジーノベル大賞作』ってことで期待し過ぎたかなぁ。・・・だらりと日々を過ごし、甘えたことをぬかしてる主人公の青年に冒頭からイラッとしたから?表紙イラストのホンワカイメージが強すぎて、僕僕を美少女仙人として認識できなかったから??青年の成長を楽しみにしてたら、ベタな恋愛物語風にまとまっちゃったから???・・・とりあえず、虚実入り乱れた中国の史実など世界観はとても好みなので、次巻も読んでみようとは思います。2011/06/19
チョコ★@1年ぶりです
72
(図書館♥)人の名前が漢字の並びで難しくて、読むのが遅くなってました(。>0<。)でも、面白かったです☆!王弁と僕僕との関係が信頼しあってる感じがして、良かった!もっと、二人の話を読みたいです!2011/10/12
風里
69
中華系ファンタジーふんわり恋愛風味。 王弁の無気力さは現代にも通ずるものが多分にあるが、終盤に向かって逞しくなっていくあたりはお約束か。 人は神仙にはなれないけれど、覚悟と努力で出来ることって意外とあるのかも。2013/07/13
kishikan
65
中国の唐の時代を舞台に、美少女の仙人と怠け者の若者との出会い、そしてそこから始まる冒険を、面白くそして少しだけはかなく綴ったファンタジー。さすが、日本ファンタジーノベル大賞受賞作ということもあり面白く読めたが、これは歴史的そして中国の物語に仕立てたユニークさということも評価されたのだろうと思う。ストーリー展開としては、もう少し冒険的なアクション描写があった方が面白かったかな。2008/07/27
-
- 和書
- 新選ジョン・クレア詩集
-
- 和書
- 少年 ビートたけし傑作集