出版社内容情報
泣くのはいやだ、笑っちゃおう! 懐かしい心のうたがよみがえる。「ひょっこりひょうたん島」「ひみつのアッコちゃん」「ムーミン」などのアニメソングから2000年代の劇中歌まで、井上ひさしが書き続けた600を超える歌から63曲を厳選。江戸期、明治、大正、昭和、平成と泣き笑いしながら逞しく生きた日本人の声を甦らせる、初の歌詞集。編者・町田康の出色のエッセイ6本を付す。
内容説明
泣くのはいやだ、笑っちゃおう!「ひょっこりひょうたん島」「ムーミン」から「吉里吉里国歌」、「頭痛肩こり樋口一葉」などの劇中歌まで全63曲。こころを揺さぶり、励まし、笑わせてくれる、井上ひさし初の歌詞集。編者・町田康による名エッセイ6篇を収録。
目次
ひょっこりひょうたん島
エッセイ1 生き延びていく意志
きみの住む谷間
エッセイ2 昔住んでいた場所
決して死んではならぬのだ
エッセイ3 生のエネルギー
ことば・ことば・ことば
エッセイ4 言葉に惑わされ
吉里吉里人
エッセイ5 訛で書かれた歴史
わたしたちのこころ
エッセイ6 祈り続ける人間町
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
53
言葉のリズムが心地よい。えっ、これも井上ひさしさんなのか・・・。やはり、言葉の魔術師であるし、井上さんがモットーとしていることが、端的に表れている。深いことを、平易な言葉で楽しく。2023/06/07
じょうこ
8
タイトルに惹かれて。が、ひょっこり~、アッコちゃん、ムーミン、子ども歌ばかりの本ではない。井上ひさしさんの数々の戯曲からピックアップされた歌詞が並ぶ。私はすべて声にだして読んでみた。舞台の群舞が見えてくる、盲目のひとり芝居が見えてくる。編者の町田康さんによる文章が深い。メロディがわからないまま読んでいると(唱えていると)、それは「快楽的な夢中の散歩」と気づく、と書く。表紙絵は南伸坊さん(かこさとしさんかと思った)。一葉や山伏、鉛筆画の挿絵もゆるりとよい。2023年3月刊の最新刊。出版社と編集者すばらしい!2023/07/12
O-chami
4
井上ひさし死して13年、まだ出る新刊~今回は町田康さんのエッセイ付き、“心を揺さぶり 励まし 笑わせて 泣かせる” 歌詞集です。ひょうたん島の楽曲や、一連のこまつ座の舞台挿入歌の他に、何と「おそ松くん」「忍者ハットリくん」「秘密のアッコちゃん」「ムーミン」等の作詞も担っていたのを再確認。それでは極め付けの歌詞をBGMに・・皆んなの頭の中で鳴っているよね・・・ ❰苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけどぼくらはくじけない 泣くのはいやだわらっちゃおう 進め、ひょっこりひょうたん島❱🎶🎶🎶2023/08/22
WA
4
『すきすきソング』はときどき口ずさんでいる。井上ひさしの詞だったのか。そして、『苦しいこともあるだろさ/悲しいこともあるだろさ/だけどぼくらはくじけない/泣くのは嫌だ 笑っちゃおう/進め!』はとってもパワフルで、すきだなぁ。2023/06/22
必殺!パート仕事人
2
井上ひさしは「劇作家だったんだなぁ」という感じ。2023/05/08
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- 和書
- 坂口安吾全集 〈16〉