カンガルー・ノート

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カンガルー・ノート

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784103008095
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

脛に自生した〈かいわれ大根〉を気づかう男を乗せて、自走ベッドは郷愁のパルスを正確に刻みながら、賽の河原を疾走する―。オタスケ オタスケ オタスケヨ オネガイダカラ タスケテヨ…。小鬼たちの唱和するコーラスを記憶に残し、新な駆動を開始したベッドの行きつく先はいかなる臨界点か。冥府との臨界にこだまする、闇莫の私小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

30
初めて安部公房の作品を読みました。難しいのかな、と構えて読み始めたのですが、意外とするすると読めました。脛にカイワレ大根が生えた主人公が、自走式ベッドに乗って巡る世界…ほとんど理解はできない不条理な世界でしたが、わからなくとも面白かったです。突然断ち切られる終わり。ユニークでシュール。惹きこまれました。他の作品も読んでみたいです。2016/03/13

18
初安倍公房。題名に惹かれて読んでみたが、結局最後まで題名の意味はわからなかった。かいわれ大根もどうなったのかわからなかったし、最後まで謎は謎のままにしておくのが作風なのかな。1冊しか読んでいないからわからないけれど。いつの間にか世界が変わっていたみたいだけど、それにも気づかなかった。結局よくわからないことばかりだったけれど、なぜか面白いと思えてしまう不思議さ。こういうよくわからない話、嫌いじゃない。2017/08/27

風に吹かれて

16
1991(平成3)年刊。  読後、所有している単行本の帯を見ると「冥府と臨海にこだまする、暗莫の私小説。」とある。私小説だったのか、と思う。文庫には誰かの解説があるのだろうが…。93年公房逝去。  夢を語っているのだと思っていると、もはや夢ではなく、いやいや、生は夢でしかなく、こちらの世界とあちらの世界の境目を彷徨っている「私」を語った小説なのだろう。脛に≪かいわれ大根≫が自生し、様々な人物が様々に出てくるが、深く考えない方がいい。今、こうしている自分だって夢を見ていないと言い切れないのだから…。 2020/11/11

ばたこ

4
突拍子もないあらすじに惹かれて読んでみたら、本文はあらすじ以上に突拍子がなく、ジェットコースターの様にぐんぐん不思議な世界に引き込んできました。死の間際の走馬灯ってこんな感じなのかもしれない。最後の方の歌の一節の「だれも人生のはじまりを憶えていない だれも人生の終わりに 気付くことは出来ない」という文がとても印象に残りました。2023/06/16

sucksuckhello

2
遺作と聞いて身構えて読んだが、珍妙な夢のような話と次々繰り出されるブラックユーモアで笑える小説だった。でもこれは安部公房なりの死にゆく自分との闘いだったのだろう。同時にとても切実なものに思えた。2024/11/26

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