内容説明
ワールドカップ出場を目前で逃した「ドーハの悲劇」に泣き崩れ、フランス大会行きを決めた「ジョホールバルの歓喜」は現地で味わった。そんな、サッカーだけが生きがいの若者が、緑内障を宣告され失明してしまう。絶望の底にいた彼に希望を与えたのは、鈴が入ったボールを追うブラインドサッカーとの出会いだった―。全サッカーファンに捧げる感動ノンフィクション。
目次
摩天楼の下で
ドーハの悲劇に閉ざされて
ジョホールバルの歓喜に包まれて
夢が見えた日に
最後に見るもの
闇のなかのゴール
真夜中の庭
ブラインドサッカー
JBへの告白
日本代表、背番号10〔ほか〕
著者等紹介
平山讓[ヒラヤマユズル]
1968年東京都生まれ。出版社勤務ののち著述に専念。原作・脚本を手掛けた『ありがとう』(講談社文庫)が映画化、『ファイブ』(幻冬舎文庫)がNHKにてドラマ化される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
︎💓ひかる💓
2
これはノンフィクションだ。普段は白い杖(白杖)を持ち友達とすれ違ってもわからないそんな視覚障害者のサッカーボールへの思いを綴った話だと思う。ボールの中には鈴が入っていたり、ゴールキーパーには声で補助をだす。こんな話は初めてです。サッカーは好きじゃないけど·····ブラインドサッカー(聴覚障害者サッカー)って言うんだ初めて知った。「ドーハの悲劇」は聞いた事あるが意味は知らない。「失明」ってどんなだろう?過去に少しでもわかろうとして目を瞑ったままあるいはタオルを付けたりしたがスグに目を開けてしまう。【つづく】2022/01/13
AMOROS
2
世界選手権開催中のブラインドサッカーに興味を持った人に読んで欲しい。2014/11/23
きむきむ
1
日本でブラインドサッカーがスタートするその歴史と背景を知ることができる1冊。 できないこと、その絶望と向き合っても、新しい事へ挑戦していく姿に力強さや勇気をもらう1冊です。2015/07/11
じゃんけん
1
駄目な理由をいくつ上げてみたってしょうがない、駄目ならどうすれば良いかを考える・・・少し勇気をもらった2014/03/09
うめけろ
1
何だかドキュメンタリーを読んでいるような感じで、どうせなら誰か対象を具体的にしてドキュメンタリーを書いた方が良かったのでは、という印象でした。フィクションなので、ついつい浅読みしてしまいました。あと、高橋陽一氏の表紙は、やめた方が良かったと思うなあ、やっぱり。2013/09/22