内容説明
冷戦の緊張のなか、社会的ピラミッド体制への不満が、若い世代や黒人に芽生えていた。キング牧師らの公民権運動、U‐2機の撃墜、キューバへの秘密工作など、アメリカの危機の影が…。
目次
キング牧師の旗の下に
モンローのヌードカレンダー
ペイトン・プレイス
女らしさの神話
ピル解禁
スプートニクの屈辱
GMの転落
クイズショー・スキャンダル
リトルロックの九人
U‐2撃墜
危機の影
著者等紹介
ハルバースタム,デイヴィッド[ハルバースタム,デイヴィッド][Halberstam,David]
1934年ニューヨーク生れ。ハーヴァード大学卒業。ニューヨークタイムズの海外特派員として活躍。’64年ベトナム戦争報道で、ピュリッツァー賞を受賞。政治・経済・社会を徹底取材するアメリカを代表するジャーナリスト
金子宣子[カネコヨシコ]
1942年東京生れ。津田塾大学卒業。日本IBM勤務を経て翻訳家になる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
22
マリリン・モンローの登場や『プレイボーイ』の創刊などが大衆を賑やかす中、着々とアメリカに危機の影が忍び寄る。ローザ・パークス事件やキング牧師の登場、そしていわゆる「リトルロックの九人」(黒人児童入学拒否事件)などを火種にして、公民権運動はさらに激化する。おまけにキューバではいつでも発射OKの核ミサイルがホワイトハウスのほうを向いている。民衆は明らかに圧倒的なスーパースターを渇望していた。その点で興味深いのは、「クイズショー・スキャンダル」の項である。2014/10/31
kj54
2
読む時期を意識したわけではないが、トランプ大統領を生んだ米国の断絶は昨日今日の問題ではないことがよくわかった。2016/11/18