内容説明
北京の茶館で蓋碗茶、ウズベキスタンのチャイハナでゴクチャイ、ウランバートルのアパートで乳茶…。たちのぼる香りとともに文化の豊かさが味わえる旅。JTB紀行文学大賞受賞作。
目次
1 中国の茉莉花茶や緑茶など
2 ウズベキスタンのゴクチャイ
3 モンゴルの馬乳酒と乳茶
4 香港で飲茶とアフタヌーンティー
5 シンガポールとスコットランドでハイティー
6 ヨーロッパのティー
著者等紹介
伊藤ユキ子[イトウユキコ]
島根県生れ。立教大学文学部卒業。RKB毎日放送のアナウンサーを経て、1978年に渡英。ロンドンで2年余を過ごした後、文筆業に。紀行作家。’98年『紀行・お茶の時間』(晶文社)でJTB紀行文学大賞を受賞
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感想・レビュー
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セレーナ
8
中国、ウズベキスタン、モンゴル、英国、アイルランド、豪州、シンガポール、香港等各地でお茶を頂く。のんびりした光景に、歴史の重さ(政治的要素や戦争)が見え隠れ。英国の古い小説を読むようになって、自分の中で定着してきたハイティーはもう廃れている。食事時間の変化もあるだろう。作中よく出てくる「a nice cup of tea」は高級ホテルより、街の茶館や日常のが感じやすい。私の「a nice cup of tea」は高山で頂いたブレンド茶と手作りスコーン。あの美味しさと人の温かさが 、とても心地良かった。2020/03/14
てくてく
8
とぎれとぎれに読んでいた本。緑茶の伝播、茶館の存在意義、野菜不足の時期におけるお茶の大事さ、ハイティーないしはアフタヌーンティーの変容などについて、本人の体験記が綴られており、楽しかった。2017/02/04
ミカママ
5
私自身はお茶よりコーヒーのほうが好きです。でも、お茶ってほんと奥が深いんだな~。2012/12/17
ochatomo
2
「紀行・お茶の時間」(1997年)を改題、文庫化 2001刊2001/11/30
麦子
2
こういう本を読むといかに紅茶じゃなくて緑茶が世界で飲まれているかわかる。2012/01/16