新潮oh!文庫<br> 木のいのち木のこころ 人

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新潮oh!文庫
木のいのち木のこころ 人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102900949
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0195

内容説明

小川三夫棟梁率いる工人集団「鵤工舎」では、若者たちが一人前の宮大工になろうと日々、修業に励んでいる。徒弟制のもと、「教え、育てる」師と弟子たちの姿。

目次

1 親方・小川三夫の考え方(鵤工舎の発足;親方・小川三夫、鵤工舎を語る;学校ではない ほか)
2 鵤工舎の弟子たち(鵤工舎の二宮金次郎像;弟子たちの生活;大工・北村智則 ほか)
3 西岡常一から孫弟子たちへ(西岡常一が孫弟子へ伝えたもの;新たな旅発ち)

著者等紹介

塩野米松[シオノヨネマツ]
1947年秋田県角館生れ。アウトドア作家・アンクル米松としても知られる。小説では四度、芥川賞候補に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

39
西岡常一さんを棟梁とした宮大工の世界を表した3部作の最終巻でした。西岡棟梁が弟子とした唯一の人小川三夫大工頭が起こした「鵤工舎」。そこに弟子入りした人たちへのインタビューも含めた鵤工舎の仕事ぶりが描かれています。最短でも10年間は必要という修行。徒弟制度というと過酷なものを想像しますが、こちらは小川さんの「仕事にかかわった皆が楽しくなくちゃいけないんだ。」という感動的な言葉の通り、きちんと日当が出て、しかも会社組織で社会保険も備わっています。去る者追わず。自主性に任す。弟子を大事にしていて感動しました。2019/02/27

ZEPPELIN

4
鵤工舎の仕組みと、在籍者たちによるコメント。師匠から弟子に技術を伝え、その弟子がまた師匠となって孫弟子に伝えていく。功利を優先する世界では決して出来ないことではあるけれど、こちらはこちらで教える側も教わる側も大変である。それだけ技術の継承というのは難しいのかもしれない。世の中の職人さん達に敬意を払いたくなる。ただ、複数人へのインタビューという内容のせいか、このシリーズの「天」や「地」ほど面白いとは思えず2015/03/12

にゃん吉

3
小川氏のお弟子さん達の聞き語りが中心。お弟子さん達は、経歴や性格も様々、修行の段階もそれぞれですが、皆、道具や木を大切にし、仕事に謙虚で、愚直であり、西岡氏から小川氏、孫弟子へと、宮大工の技術、精神がしっかりと承継されていっている様子が伝わりました。小川氏は、宮大工を食べていける仕事にするのを目標に、鵤工舎を設立されたとのことですが、住み込みでの修行、まずは研ぎをやらせるとか、修行の要素を残しつつ、時代と折り合いをつけられるところは折り合いをつけ、鵤工舎を軌道にのせられたようで、その努力にも感服。    

ura2wa

1
宮大工がどんなものなのか初めて知った。こういう人たちもいるんだなぁ。2014/04/19

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