内容説明
「地上の楽園」は生き地獄だった。36年間北朝鮮で暮らし、抑圧と差別、飢餓に苦しみ辛酸をなめつくした男性が、日本に極秘帰国後肉声で語る驚愕のレポート。
目次
1章 貧しさからの離脱
2章 楽園の実相
3章 うち続く災厄
4章 一家を襲う悲劇
5章 飢えからの離脱
著者等紹介
宮崎俊輔[ミヤザキシュンスケ]
在日朝鮮人の父と日本人の母の間に生まれる。1960年13歳のとき一家で北朝鮮に渡る。’96年中国国境より決死の脱出を試み、見事に成功。外務省の保護下、密かに日本に帰国する
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感想・レビュー
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おいしゃん
32
この国の本はいくつか読んだが、こんなに過酷で人間とは思えない生活を送った人の記録は初めて見た。何十年も餓死寸前を耐え抜いてきた筆者が、念願の帰国を果たした後の様子がまた切ない。2019/05/15
みなみ
6
人間が人間らしく暮らせない国はやはりおかしい。またそれを知ってか知らずか手を差し伸べない国もまたおかしい。2022/11/13
greenpeanuts
2
北朝鮮帰国事業の光と影。日本の親族から仕送りをもらい裕福な帰国者、一方身寄りのいない著者のような極貧の帰国者。北朝鮮にも不要と放置される家族。極貧で雑草、ゴミを食べる日々。半日本人と差別をうける日々。生きる希望がなくなり自殺未遂。家族を生かすためと命懸けで国境を越える。しかし日本で待ち受けていたものは…。今や家族、兄弟はどうしているのかはわからない。悲惨な残酷なつらいつらい著者の半生。2009/08/13
スターリーナイト
1
2024-892024/11/24
Hiroki Nishizumi
1
ヤクザも怯える体制か。やはり政治がまともでないと不幸が山積みされるわけだ。我が国もシャレにならないよう気を付けねば。2021/01/01
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