新潮文庫<br> アルハンゲリスクの亡霊〈上〉

新潮文庫
アルハンゲリスクの亡霊〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102493021
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スターリンが遺した秘密文書がある。死の直前、個人用金庫の鍵を奪った側近のベリアが中身を持ち出し、ある場所に隠したのだ―。モスクワ滞在中の英国人歴史学者ケルソーは、ベリアの警備員だったという老人ラパヴァの突然の訪問を受け、その話に強い興味を覚える。しかしラパヴァはすぐに姿を消してしまった。裏にはロシア情報機関の暗躍が…?歴史の闇をえぐった長編サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

16
映画化してるのかな?読み進めるうちにはっきりと映像で画が浮かんでくる位、映える内容だと思った。歴史学者ケルソーがソヴィエト連邦共産党書記長だったスターリンの遺したとされる秘密文書を手に入れるためモスクワで探索するストーリー。秘密文書が書かれていると思われる黒のオイルスキンの表紙のノートの行方を巡り繰り広げられるギリギリの情報戦。そして遂に起こってしまう殺人事件。旧ソヴィエト連邦の歴史が現在に残す闇。ロシア情報機関も巻き込んで、秘密文書の正体に迫る。下巻で漸く題名のアルハンゲリスクへ向かうらしい。早速読む。2019/03/16

mejiro

10
主人公はある老人が語ったスターリンのノートに強い興味を持つ。重大な決定に際して、当事者の心理がどんな影響を及ぼしたのか。資料からはわからない、という一文が印象に 残った。そこまで思い至らなかった。スターリンにまつわるエピソードが事実なら、パワハラというレベルをとおりこしてる…。身近な人ほど神経をすり減らしてたかもしれない。2019/05/24

うたまる

2
くそ面白い!物語全体の空気感は『チャイルド44』に類似していて圧倒的閉塞感。その中で存在感を放つのが狂人スターリン。彼の遺したノートを巡るストーリーなのだが、彼の伝記部分が物語の主軸より惹きつけられる。敵よりも味方を殺した大粛清者の恐るべき2つの言葉……「死はすべての問題を解決する。人間がいなければ、問題は存在しないのだ」「犠牲となるべき人間を選び、綿密に計画を立てて、仮借なき報復の思いを満足させたあとで、おもむろにベッドにはいるのは、この世でもっとも甘美なことである」2012/04/27

Artyom2033

1
英国の歴史学者がスターリンが遺したノートを追う。謎を知る男の娘。米国のTV記者。そしてKGBの影。上巻は少しダヴィンチ・コードのような雰囲気も。★★★☆☆

昌子♪♪

0
スターリンって…。どう書いていいのか、難しい!2014/11/17

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