内容説明
ローマも場末のちっぽけな教会にイギリス人の青年が侵入、放浪罪で保護された。この青年、美術史を専攻する大学院生で、伴の冴えない教会には、聖画に擬装されたラファエロの知られざる傑作が、一世紀以上にもわたり飾られてきた筈だと供述。しかも彼が教会に侵入した時には、その絵は既になくなっていた、というのだが…。謎が事件を呼び事件が謎を生む、美術犯罪ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つーこ
16
その内面白くなるかな〜と思っている間に終わっちゃった・・。あれ?で、結局??って感じで、やや物足りなさを感じました。でも、絵画という美術品における贋作・新作の判定の行われ方とか難しさとか、絵画をめぐる国と国の対立とかいろいろ興味深い話はありました。永遠の謎。そこが美術品のロマンなんでしょうね。2014/12/27
名無しのオプ
1
上塗りされ隠されたラファエロの絵、そしてその失踪、オークション……ラファエロの絵をめぐり二転三転する物語はまさに読むギャラリー・フェイク。ただし、メインを張るのがイタリアの美術警察のため、そこまでの大きなスケールをもたせることは難しい。けれど、現地人が主役ということで内側からの視線、いいなー。続編の翻訳が出なかったのもやむなし、の地味さですが、それでも出て欲しかったなー。今更読んでる私が言うのもアレですが。2020/09/02
ユーディット
1
ラファエッロを調べている途中で読んじゃったんだけど文学とは言えない推理小説。世の中小説の方が歴史書なんかよりよほど売れてるけど、はっきり言って歴史書の方が一万倍も面白い。これでも英国推理作家協会で高く評価されたんだってさ。イタリア警察内の盗難美術品特捜部には興味があるけど、現実に警察の役立たずを体験しまくってる私としては、う〜ん。イギリス人とイタリア人の比較なんかはちょこっと面白い2013/02/28
けいちか
1
盛り上がりに欠けた。2007/10/18
kanamori
0
☆☆☆2011/09/22