新潮文庫<br> 謀殺

新潮文庫
謀殺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 354p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102467015
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

「奴を黙らせろ」内務省直属秘密警察が動き始めた。’80年代、共産主義ポーランドは「連帯」の民主化要求の圧力とソ連の軍事的脅威の狭間にあった。貧窮と抑圧の政情下、正義のために立ち上がった男がいた。ポピェウシコ神父は徹底して「連帯」の運動を擁護し、信仰と真実と勇気を訴え、絶大な支持を集めていく…。ポーランドでの神父拉致暗殺事件を克明に再現した衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

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「真の圧力を、本物の脅威を感じさせてやらなければならない。危険な政治的目的のために教区司祭の仕事を悪用しているからだ」……ポーランドの共産党政権瓦解直前に起こった神父拉致暗殺事件のノンフィクション。寒気を覚えるほど関東大震災時の王希天事件に似ていた。犯人は共に治安を担当する官吏で、かつこれは愛国的行動であると自認している点も。国や体制が違っても、職務上で権力を行使する者に誤った使命感と英雄願望が結びつけばこのようなことが起こるということだ。朝日毎日のような稚拙な難癖は論外としても、権力監視は必要なんだな。2023/01/26

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