新潮文庫<br> ガラスの街

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新潮文庫
ガラスの街

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102451151
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

透明感あふれる文章と意表をつくストーリー……オースター翻訳の第一人者、柴田元幸によるデビュー小説の新訳、待望の文庫化。

「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開――。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳、待望の文庫化!

内容説明

「そもそものはじまりは間違い電話だった」。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開―。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳、待望の文庫化!

著者等紹介

オースター,ポール[オースター,ポール] [Auster,Paul]
1947年生れ。コロンビア大学卒業後、数年間各国を放浪する。’70年代は主に詩や評論、翻訳に創作意欲を注いできたが、’85年から’86年にかけて、『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の、いわゆる「ニューヨーク三部作」を発表し、一躍現代アメリカ文学の旗手として脚光を浴びた

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京生れ。東京大学教授。翻訳家。アメリカ文学専攻。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、文芸誌「Monkey」の責任編集を務めるなど、幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

521
オースターの記念すべきデビュー作。主人公は、何があるかわからないニューヨークの街そのものというべきだろうか。小説そのものも混沌とした様相を呈しているし、登場人物たちもまたいずれも一筋縄ではいかない者たちばかり。篇中には『白鯨』や『鏡の国のアリス』をはじめとして実に様々な小説が引用されているが、とりわけベネンヘーリを介在させて、セルバンテスはあくまでも伝聞とする『ドンキホーテ』とクインの赤いノートとの相関が注目される。本書は、古典的な手法を用いた(風を装った)、きわめて現代的な小説だろう。2017/10/21

遥かなる想い

297
透明感のある文章が印象的な物語だった。 ニューヨーク3部作らしいが、著者はこの街を 血と暴力ではなく、実在の不確かさの視点から描いていく。 スティルマンを追跡していくうちに、自分の 立ち位置・存在を失っていくクイン.. 読者はクインと一緒に 物語の中を彷徨う.. 「大都会の砂漠」とでも言うべき なのだろうか? 読んでいると 安部公房の作品にも似て ひどく心が惑う.. 人の存在の不可思議さを お洒落に描いた 物語だった。2017/05/31

のっち♬

184
間違い電話をきっかけに私立探偵になったクインはニューヨークの街の中へ迷い込んでいく。ミステリー的な入りだが実態は都会人の不安や孤独を透明感のある筆致で描き出したもの。登場人物や展開の掴みどころのなさは「作者と探偵は入れ替え可能」という前提と相まって物語に無限の広がりと混沌をもたらしている。他者との繋がりも自分自身も見失った主人公が実感した"ゼロになることの快感"は後続の作品群にも通じる部分がある。言語や『ドンキホーテ』をめぐる議論も戯れ心が効いていて印象的。物語ることへの型にとらわれない思索を兼ねた作品。2021/06/21

まふ

114
「ニューヨーク三部作」第1書目で短いが中身の濃い作品。見知らぬ男から電話を受けた主人公の探偵作家は、本人に会うといきなりベケットの「モロイ」のような独白的あいさつを受ける。その男を捨てた危険な父親が帰ってくるので接触できないように見張ってほしい、というのがその妻の依頼の内容である。それを引き受けてその父と接触するが特に危険はなさそうなので見張りをやめる。その旨連絡しても依頼元には電話がつながらない。話はここからおかしくなって予想外の結末を迎える。何とも不思議な結末であり、大層感銘を受けた。G1000。2023/02/18

かみぶくろ

113
ニューヨークを東京に置き換えてもそのまま成り立ちそうな都市的孤独のはなし。個人的な感覚として、自分と他者の境界が曖昧だと感じたことは一度もないが、自分の思考や統一性らしきものがまったく信用できないと思うことはよくあるし、自己を保証しているのが社会だということもよく分かる。ミステリーや他人の追跡録を記すことでかろうじて都市の狭間に落ちずにいた孤独な主人公は、脱社会的存在との接触をきっかけに都市そのものの記述を始め、挙げ句の果てに何もかもを見失う。ガラス?その感性は好きだけど、そんなに透明には感じない。2015/07/03

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