内容説明
巡り合いとすれ違いをくり返す日米の恋人同士の話「雨に打たれて」、日本文化の虜になり、吉祥寺に40年も暮す“ガイジン”の話「吉祥寺綺譚」、伝説的なビッグスターへのインタビューを任された新米雑誌記者の緊張と気後れを扱った「有紀子のためのブルース」など、爽やかでチャーミングな短編13編を収録する。大都市TOKYOを舞台に、生粋のニューヨーカーが描く大人の愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokubrain
14
戦後高度成長~80年代後半のバブルへと続く古き昭和の良き時代、 アメリカ人と日本人のさまざまな交わりの情景をスケッチしている。 短編13編。 余談ながら・・・ かつてマッカーサーは進駐の頃の印象として「日本人は12歳の子供(侮辱の意味はなく)」と言ったそうだが、 向こうの知日派たちから見れば、日本のその後の高度経済成長はどのように映ったのかな、と好奇心が広がった。2022/03/05
志波昌明
5
ニューヨーカーの作者が東京を舞台に描いた短編集。映画の一場面のようなしやれたお話だった。日本文学にのめり込み、吉祥寺のアパートに40年暮らすも、大家の息子に追いたてられる「吉祥寺奇譚」日本のプロ野球にやって来たアメリカ人選手と監督との確執。どれも結末に味があって良かった。2016/03/19
ヴァン
3
同じ著者のニューヨークスケッチブックが面白かったので、この本も購入したのだが、読んでみると暗い結末が多く、作品の出来としてはあまり上質のものではない。。
こしぼね
0
ベトナム戦争の呪縛。2013/03/16
カンパネルラ
0
東京を舞台にした短編集。なかなか洒落ていて味わいがある。外国の作者だが、外人と日本人の接点とか、日本に外人の印象とかの視点とか、無理がなくなかなか面白い2008/08/07
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