内容説明
進路をめぐる希望と迷い。実業界への船出。恋愛と結婚。やがて責任ある地位に進み、三児の母となり…。キャリア・ウーマンの道を歩む娘が、人生の諸段階で遭遇する問題について、父は、失敗をも含めた自身の経験から得た助言を、娘にそっと寄り添うようにして書き送った。―働く女性はもとより、次々と起る新たな局面に、彼女たちと共に挑むすべての人々に贈る、好個の水先案内。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
47
息子編に続いて読了。息子には 手厳しい上司 と 成長途中の部下 の関係を持ち込んだ著者でした。しかし、娘には人生の水先案内人であった気がします。実に愛情たっぷりです。いつかうちのムスメにも読んで欲しい本ーー読んでくれるかな?だといいな(^◇^;)2018/02/13
C-biscuit
9
娘向けの本があるのを知り、前から読みたかった。娘もキャリアウーマンで、息子同様に仕事に対するアドバイスが中心。しかし、子育てやそのキャリアの中断、若い時の過ごし方など、娘に対する愛情あふれる手紙が特徴的である。特に、麻薬やセックスなどについても手紙で書いており、アメリカンな印象を受けるw。自分も娘がおり、4年の近く交換日記をしているが、まだ小学校低学年なのもあり内容も薄い。誰に見せるものでもないが、この本は優れた中身がある。「管理を必要とするのは「物」だけである。部下は指導を必要とする。」これが収穫。 2015/10/07
よーこ
9
息子への手紙を先に読んだが、娘はしっかり者だったせいか少し甘めに書いてあるような気がした。私自身は父親と仕事の話をしたことはない。けれどもこの本を読んで、父親も私に対してこのように思ってくれているのではないかと思った。準備を万端にすること、出来る限り感情的にならず理性的に行動すること、自己中心的にならずバランス感覚を保つこと、これらは息子への手紙でも共通していたが、そこが生きるうえでコアな部分なのだと改めて思わされた。2015/09/25
tamako
7
トーンは柔らかいけれど、息子への手紙と同様、説教くさい。しかも最後はハッピーエンドという出来過ぎ感。ただ、経営者でなくてもビジネス上の参考にはなると思う。決断と念入りな調査、誠実さと信用、組織を壊す人の排除、ワークライフバランスなど、どれも重要。2025/05/01
壱龍🐉
7
自分に娘ができたとき読み返したい。 城山さんのあとがきにもあったが、終始娘に寄り添うような文章からキングスレさんの優しさが感じられた。2019/09/25