内容説明
突如、ケンドルを見舞った交通事故。おさな子を抱いて這い出した彼女は、死に瀕した同乗の「男」を病院へ運ぶ。記憶喪失に陥った男を夫と偽った彼女は、3人で絶望的な逃亡を開始する。忌まわしい町で目撃してしまった、見てはいけないこと。そして、次第に育まれてゆく、してはいけない恋―。恐るべき秘密同盟の盟約とは?記憶を失った男の正体は?5000万読者を魅了した著者の会心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
22
「むむ、こりゃ面白いかも?」とプロローグを読んで早くも予感が。洋書は苦手なんで、及び腰やったけど引き込まれて最後まで勢いで読めた。 ケンドルを取り巻く謎が章を追う毎に少しづつ明らかになると同時に面白さも加速度的に倍加。バーンウッド親子の狂気や、記憶喪失により何故自分がケンドルと一緒に居るのかすら分からないジョン、奔放に生きる親友のリキーなど、ケンドルを取り巻く脇役の描かれ方も秀逸。 項数はボリュームがあるけど、間延びする事なくラストまで行けた一冊。 S・ブラウン、機会があれば他の本も読もっと。2017/11/30
矢田ふみえ
3
一気読みだった。さもありなんという卑劣な事件だったけど、命からがら逃げているヒロインにあっぱれ。最後のどんでん返しにも思わずうーん。2020/10/25
Tsutomu Yamamura
2
平成9年発行 アメリカの女流人気作家のミステリー 文庫646ページ 冒頭のワクワク感はなかなかですが、物語がまだろっこしい。ブックオフで100円だからね2018/12/16
あちぇたな
2
サンドラ ブラウンの話は、嘘付きが多い。今回のケンドルも根っからの嘘付きだが、弁護士でしっかりした人という設定。事故に遭い、自分を輸送していた捜査官が記憶喪失になったのを良いことに、夫だと言い、まだ赤ん坊の息子と逃げだす。カルト的殺人を繰り返していた、義父と元旦那から逃げるために。過去を思い出すシーンが多く、捜査官ジョンとの話が少ないのが残念。2016/07/25
こえん
1
ヒロインが秘密にしていることが気になってたんだけど…なるほど。ヒーローの最後の問いの答えが知りたい。2009/01/21