内容説明
死刑廃止運動に熱心に取り組む哲学教授デビッドの死刑が確定した。容疑は活動を共にするコンスタンスに対するレイプ殺人―執行は3日後。彼は残された3日間、毎日2時間ずつの単独インタビューを受ける相手に辣腕記者ビッツィーを指名する。ビッツィーが取材を進める上で見え隠れする事実。さらには殺害の模様を録画した生々しいビデオまでが送られてきた。そこには驚愕の真実が。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akemitsu
1
長い間積ん読だった本。映画を昔見ていたので、なかなか手を出していなかったけど、ノベライズも臨場感いっぱいで引き込まれた。結論を知っていても、やはりとても衝撃をうける。読んで良かったと思う本。2015/05/30
コホン
1
こういう本があるから、読書って面白いと思う。どうなるかは早い段階でわかっていたけれど、そのことの是非を含め、色々なことを考えさせてくれる。そもそも、アメリカの裁判のいい加減さ(陪審員をどれだけ取り込めるかとか)はどうなんだとか、殺人犯は生きていて何を思うんだろうとか、考え始めるときりがない。映画のノベライズだと侮るなかれ。2012/01/28
まさ
1
死刑制度の是非ってメッチャ重い話だなあと読み始めたけど・・・本当に驚愕の真実。この宿命を負ってしまった2人ならありえるかもって思わせちゃうところ。残された僅かな時間との戦い。頁をめくる手が止まらなかった。2011/04/08
丰
0
20030701
みっちー
0
「地に足のついた目標を設定し、慎重に考え抜いて攻撃の計画を立て、不屈の意志でゴールを目指す男だった。」「我々の人生はすべて、死を止める事に費やされている。でも我々は本当の意味で死について何を知っている?あの世から戻ってきた者はいないということぐらいだ。人間にはこういう時点、瞬間がある、、長生きし過ぎて生への執着をなくすとき、惰性で生きているうちに夢が消えてしまうとき、それに大切な者をなくしたとき、そんなとき人は、死とは恩寵ではないかと思うものだ。」2020/04/22