新潮文庫<br> 眠れるアンナ・O

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新潮文庫
眠れるアンナ・O

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102410219
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち……。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!


【目次】

内容説明

友人二人が刺殺された現場近くで、アンナはナイフを手にしたまま昏睡状態に陥ってしまう。以来四年間、容疑者とされたまま眠り続けていた。睡眠が関連する犯罪の専門家ベンは、彼女に刑事責任を問うために覚醒させる任務を受ける。だが、アンナが目覚めたとき、事件は思わぬ方向へと転がり落ち…。目に映る真相が幾度も覆される驚異のクライマックス。全英の話題をさらった超弩級のデビュー作!

著者等紹介

ブレイク,マシュー[ブレイク,マシュー] [Blake,Matthew]
ダラム大学とオックスフォード大学のマートン・カレッジで英文学を学んだ後、英国議会でリサーチャーとして働く。生涯愛するアガサ・クリスティー作品とミステリー小説にインスパイアされて書いた『眠れるアンナ・O』(2024年)が犯罪スリラーのデビュー作となる

池田真紀子[イケダマキコ]
1966年東京生れ。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

73
「眠ったまま人を殺す事は可能なのか?」魅力的なテーマで物語が展開されるスリリングなサスペンス。友人2人が刺し殺された現場でナイフを手にしたまま昏睡状態に陥っていた女性アンナ。以来4年間、容疑者のまま眠り続ける彼女を目覚めさせ、裁判にかけたい司法省は睡眠が専門の犯罪心理学者ベンに彼女の覚醒を依頼する。そしてとうとうアンナは目覚めるのだが…。ベンの語りとアンナの日記、この対比がとても面白い。そして時折差し込まれる謎の女性の独白。彼女は本当に犯人なのか?二転三転する真相に驚くこと間違いなしの引き込まれる1冊。2025/09/20

キムチ

63
図書館本じゃないから、金は別として時間と精神力の無駄の最たる奴。もっとも私の知的レベルの低さはさておいて。人のレヴュー読んで取り組むもんじゃない・・人は人私は私っていう原則は生きている。あらすじはさておいて・・著者マシューブレイク自体、かなり精神医学へ傾倒し 並じゃない感じ。俎板に乗るO嬢の日記がちまちまと癖ある書き方をしているにも関わらず、こっちの知りたい箇所は微妙にはぐらかして最後には苛つき うんざり。もっとも主人公自体癖あり過ぎてそこが気に入る人には舌なめずりさせるかなぁ~私は辟易通り越して幾度~2025/11/21

stobe1904

38
【睡眠にまつわる心理サスペンスの傑作】キャンプ地で2人が殺害される事件が発生、犯人とされたアナ・オグルヴィはあきらめ症候群と呼ばれる精神疾患で昏睡状態となって発見される。犯罪心理学者で睡眠に詳しいベンは、アナを覚醒させてほしいと司法当局から依頼を受けるが…。二転三転しながらようやく着地が見えたと思った矢先に最後で大きなヒネリが待っていた。途中長いと感じていたが、最終盤は時間を忘れて読みふけっていた。何よりストーリーの構成が見事な作品だった。ランキング入りにふさわしい傑作。★★★★★2025/11/24

M H

30
同僚2人の刺殺体とともに発見されたのはナイフを持ったまま眠るアンナ・O。犯罪心理学者のベンは彼女を目覚めさせるべく奮闘するが、背後には二転三転する真相が隠されている。…えー、すいません。複雑というか事態が転がりすぎて振り落とされました(苦笑)意外ではあるんだけどそういう驚き方はしたくない結末。結構長いし、睡眠関係の知識もないからか入り込めなかった。感情移入しやすい作りでもないし。衝撃的なシチュエーションが散りばめられ、映像化決定はわかる気がする。2025/10/16

tom

28
帯にはディバーとリー・チャイルド絶賛と書いている。こんなセリフは、たいてい怪しいと思いながら手に取る。登場するのは眠り姫こと「アンナ・O」(フロイトのヒステリー研究の当事者)。彼女は、人を殺したのち眠り続けて4年という設定。この姫を目覚めさせ裁判をしなきゃというところから呼ばれたのが臨床心理士の主人公。ここまででかなり無理筋の設定。以後、もっともらしい味付けを重ねるけれど、やっぱり無理が大き過ぎる。犯人はそうでしたか?という読後感。虚偽記憶症候群とか生存放棄症候群という初見の心理学用語?が現れる。2025/08/30

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