出版社内容情報
死刑執行直前に男が罪を告白する――若者は冤罪なのか? 残されたのは四日間。深い余韻を残す、大型タイムリミット・サスペンス。
男は贖罪のために現れた――のか? その月曜日、カンザスの牧師キースのもとを訪れた元服役囚の不気味な男ボイエットはおぞましい告白を残してゆく。脳腫瘍で余命わずかな男は十数年前、強姦殺人を犯したというのだ。結果、冤罪の若者が死刑宣告されたとも。刑の執行は木曜……四日しかない! リーガル・スリラーの巨人グリシャムが満を持して放つ大型タイムリミット・サスペンス。
内容説明
男は贖罪のために現れた―のか?その月曜日、カンザスの牧師キースのもとを訪れた元服役囚の不気味な男ボイエットはおぞましい告白を残してゆく。脳腫瘍で余命わずかな男は九年前、強姦殺人を犯したというのだ。結果、冤罪の若者が死刑宣告されたとも。刑の執行は木曜…四日しかない!リーガル・スリラーの巨人グリシャムが満を持して放つ大型タイムリミット・サスペンス。
著者等紹介
グリシャム,ジョン[グリシャム,ジョン][Grisham,John]
1955年生れ。ミシシッピ州立大学、ミシシッピ大学ロースクールを卒業。’81年から’91年まで弁護士として活躍、’84年から’90年まではミシシッピ州の下院議員もつとめた
白石朗[シライシロウ]
1959年生れ。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nakanaka
57
牧師であるキースの元を訪れた男・ボイエットが実は強姦殺人犯であったという告白から始まります。しかもその殺人の犯人として収監されている男は全くの冤罪であるにも関わらず死刑執行間近という最悪なタイミング。キースと弁護士ロビーによって無実の死刑囚ドラムの救出劇が展開されていきます。とにかく時間が無いという状況が表す通り怒涛の展開で話に引き込まれていきます。 前回読んだ「アソシエイト」も面白かったのですがこちらも面白い。さすがジョン・グリシャム。下巻が楽しみです。2025/02/10
タツ フカガワ
45
カンザス州トピーカの教会を訪れた男は牧師キースに、9年前にテキサス州スローンで女子高生を強姦殺害したと告白する。男は性犯罪の常習犯だが、脳腫瘍で余命数ヶ月と宣告されたため、この事件で死刑宣告をされた黒人青年ドンテを救いたいというが、男の決意は二転三転する。調べてみると不当逮捕に憲法違反の取り調べ、偽証と思われる証言、それに犠牲者の死体がいまだ発見されていないなど、疑惑の裁判だった。ドンテの死刑執行は男の告白から3日後に迫っていた。冒頭から一気に引き込まれるサスペンス、面白い!2023/11/23
アイゼナハ@灯れ松明の火
34
月曜の朝、教会を訪れた男は、木曜日に死刑が執行される事件の真犯人は自分であると告白する…死体が発見されなくても、信憑性の薄弱な証言や自白しかなくても、死刑を宣告され、上訴も全く受け付けられないことがあるんだね…日本でも幾つか冤罪が晴らされたケースがあるけれど、警察の無能を罵るよりも、そこにこぎつけるまでに到った関係者の努力に敬意を払うべきなのかもしれない。告白を聞き捨てにしなかった牧師さんには拍手を送りたいけれど、果たして死刑は止められるのか!? 執行まで、残された時間は6時間を切って下巻へ続く。2012/12/09
RIN
25
グリシャムのリーガルサスペンスはやっぱり期待を裏切らない。社会派というよりはJディーヴァーばりの推進力ある物語の力。タイムリミットものは睡眠の敵(笑)。下巻も楽しみ。2018/03/18
もちもちかめ
11
描写が細かく分かりやすいのに、スラスラ頭に入ってきてとても読みやすい。勉強にもなるし、小説ってすごいなあ。ストレスから体調を崩して、小説も読めなかったこの夏、たっぷり面白い物語を堪能できるようになるまでには回復。庭の草むしりも再開できるようになった。ほんとうに体調悪かったしメンタルやられていたなあと我ながらビックリする。修羅場は経験してるけどさ、まだまだ打たれ弱くナイーブなのは、治らないのかなあ。2021/09/26