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新潮文庫
路上の弁護士〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102409183
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

モーディカイに共鳴し路上の法律相談所に身を投じたマイクル。貧しい人々の擁護と救済に身を捧げる彼は、以前の職場ドレイク&スウィーニー法律事務所がホームレスに加えた非道な行為を知る。虐げられた者たちへの償いのため、巨大組織に捨て身で挑むマイクルの前にたちはだかるかつての同僚たち。知略のかぎりを尽くした闘いの果て、破滅への地雷を踏んだのはどちらか―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

55
路上の弁護士モーディカイの活動に共鳴したマイクルは、大手法律事務所を辞めホームレス救済に身を投じる。が、このときマイクルが事務所から無断であるファイルを持ち出したことが、後の賠償申し立ての瑕疵になる。その賠償申し立てとは、マイクルが数日前に救護所で知り合った若い母親と4人の子どもが車の中で一酸化炭素中毒死した事案で、その死に前の大手法律事務所が絡んでいたことに注目する。大手法律事務所VSホームレス支援法律事務所。アメリカの現実の断面を見るようなリーガル・サスペンスは、意外や快い読後感で終る作品でした。2025/08/10

NAO

54
巨大な利益をあげている法律事務所で働き儲けることこそが生き甲斐の弁護士から、貧しい人々を救う市井の弁護士への転身物語。その一方で、不当な強制立ち退きを巡っての争いが描かれていく。巨額の金が動く訴訟は、いかにもアメリカ的。ホームレスに寄り添う市井の弁護士モーディカイの違う一面もまた、アメリカ的。2023/03/28

鈴木拓

21
ホームレスの死に対する責任を追及するため、かつて所属した弁護士事務所と対決する主人公だが、ホームレスのための事務所を運営するモーディカイがなんといってもかっこいい。社会正義ここにあり!という感じだ。誰もが読む価値のある作品。2019/11/18

bapaksejahtera

18
ワシントン市民の多くが貧しい黒人で、更にその一部はホームレスで、心を病み薬物に溺れる者も。法律の支援から漏れていく彼らの支援を行う事務所を運営するモーディカイの下に、高額の収入を享受する弁護士事務所のエリートの一人マイクルが働き始める。ホームレスの棲家を不当に追出す事を手掛けた幹部弁護士の許から書類を盗み出したマイクルは、元の勤め先から訴えられる。本巻では元勤務先やそれと関係する悪漢と主人公の対決振り、ホームレス達を支援する主人公達の様子が読ませ処。結末は元事務所の親方の回心等、綺麗事過ぎるが、私は満足だ2023/06/23

天竺牡丹

15
初グリシャム。上巻の時も書きましたが翻訳者、白石朗さんの文章のおかげでとても読みやすい。次も白石さん翻訳の本を探して読もうと思います。巨大法律事務所の内幕も興味深いですが、主人公の意識の変化がとても大きいのに、自然に書かれていたので引き込まれました。あとがきに書かれていたスキャデン巨大法律事務所の内幕という本もぜひ読んでみたいです。2013/10/02

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