新潮文庫<br> 悪党たちのシチュー

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新潮文庫
悪党たちのシチュー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102403143
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

落ちぶれていた辣腕ジャーナリストのシトロンは、くせ者政治屋ヘールに雇われる。現政権の大きな弱みともなるスキャンダル情報を入手すべく、協力を求められたのだった。勇躍、中米の軍事国家へと調査に向かったシトロンは、隠蔽されていた同国での過去の不祥事の内実を探りにかかるが……。あらゆる面白さをごった煮【スープ】にし、思わぬ展開と粋な対話で編み上げた、騙【かた】りと企みのタペストリー!


【目次】

内容説明

落ちぶれていた辣腕ジャーナリストのシトロンは、くせ者政治屋ヘールに雇われる。米現政権の大きな弱みともなるスキャンダル情報を入手すべく、協力を求められたのだった。勇躍、中米の軍事国家へと調査に向かったシトロンは、隠蔽されていた同国での過去の不祥事の内実を探りにかかるが…。あらゆる面白さをごった煮にし、思わぬ展開と粋な対話で編み上げた、騙りと企みのタペストリー!

著者等紹介

トーマス,ロス[トーマス,ロス] [Thomas,Ross]
1926‐1995。オクラホマシティ出身の作家、脚本家。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの各地で、ラジオ局員、国家機関職員、政治記者、編集者などを務めた後、1966年に『冷戦交換ゲーム』で作家デビュー。翌年、同作でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀新人賞を、’85年には『女刑事の死』(’84年)で同最優秀長篇賞を受賞。『強盗心理学』(’71年)など、オリヴァー・ブリーク名義でも作品を発表している

松本剛史[マツモトツヨシ]
1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃお

32
これは実に良き。混沌としていて先が読めず、というか、一体どんな話なんだと混乱させられるも、根底にあるものがしっかりしているから、逸脱しきらずに流れるように読ませてくれます。トラウマから脱した敏腕ジャーナリストと、ある政治家を次期州知事から大統領へと押し上げようする政治屋の二人が、国家的謀略の渦の中で果たして生き延びることができるのか。ちょっとした描写やセリフもいちいち格好良かった。2026/03/26

Shun

28
ロス・トーマスの初期作品。政治がらみの陰謀に関わるとロクなことはない。相手にしている組織が不明瞭のまま近辺で起こるキナ臭い出来事、そして命を懸けた綱渡りをしているような緊張感、まるで危険な駆け引きのゲームのようだ。本作は落ちぶれた凄腕のジャーナリスト・シトロンと政治屋で資金調達のプロ・ヘールによるバディものであるが、二人が出会うまでの謂わば導入の描き方がお洒落な小説を読んでいるようでした。どう繋がるか予測できない各章に惑わされるが、やがて大きな事件に合流していく過程を愉しむのがロス・トーマスの醍醐味か。2026/03/31

maja

26
ニュー・ミステリの「シチューと密使」で、想像を膨らませたシトロンの漂う何者感。やはり一部分であって未訳だったのが新刊で出た。嬉しく読んだ。面白さにコクがあって、同じ蜜でもちょっと違う、そば蜂蜜のようなくせになる奥深さ!ここでは、独特の拘りを持つ政治屋のヘールと、彼に雇われたシトロンが、流れに身を任せるようにして国際的な秘密へと近づいていく・・と。彫り深く個性の強い登場人物たちが、次々と流れの中に浮かびあがって互いに交錯しながらひとつの絵図を作っていく巧みさに、豊かさを感じる。思いがけずに読めて満足だ。 2026/03/20

M H

25
ジャーナリストのシトロン、彼を雇う政治屋ヘールが現政権のスキャンダル情報を探す。バディものではあるけれど、曲者ぞろいの登場人物が混じり合うまさしくシチュー感あるピカレスクの趣も。トラウマを抱えるシトロンなど当人が多くを語らなくても浮かび上がる人物造形が素晴らしい。蠢く思惑が錯綜し、正直最後まで読んでも頭が悪くて全貌が説明できないのが物悲しい(笑)でもクールな台詞回しとキビキビした展開はやっぱりカッコいい。2026/02/17

しゃお

24
【再読】二回目で初読では分かりにくかったところスッキリしましたし、この楽しさを漫喫できました。シトロンが「自分たちもわからない」と終盤に入ったところで語っていますが、主人公たち自身が分かっていないんだから、読者である自分が分からなくて当然よね、なんて思ってしまいました(笑)。しかし意外にロマンチックな物語。そして大真面目に読むより、クライムコメディと思って読むとより楽しいですし、読んでいてどう話が展開するのか分からないことそのものを楽しむのが著者の醍醐味でしょうか^^2026/04/02

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