新潮文庫<br> ネイティヴ・サン―アメリカの息子

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新潮文庫
ネイティヴ・サン―アメリカの息子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 786p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102402610
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

1930年代、大恐慌下のシカゴ。アフリカ系の貧しい青年ビッガー・トマスは、資本家令嬢で共産主義に傾倒する白人女性を誤って殺害してしまう。発覚を恐れて首を斬り、遺体を暖房炉に押し込んだその時、彼の運命が激しく変転する逃走劇が始まった――。現在まで続く人種差別を世界に告発しつつ、アフリカ系による小説を世界文学の域へと高らしめた20世紀アメリカ文学最大の問題作が待望の新訳。

内容説明

1930年代、大恐慌下のシカゴ。アフリカ系の貧しい青年ビッガー・トマスは、資本家令嬢で共産主義に傾倒する白人女性を誤って殺害してしまう。発覚を恐れて首を斬り、遺体を暖房炉に押し込んだその時、彼の運命が激しく変転する逃走劇が始まった―。現在まで続く人種差別を世界に告発しつつ、アフリカ系による小説を世界文学の域へと高らしめた20世紀アメリカ文学最大の問題作が待望の新訳。

著者等紹介

ライト,リチャード[ライト,リチャード] [Wright,Richard]
1908‐1960。アメリカ合衆国ミシシッピ州生れ。激しい人種差別のなかで育ったが、15歳の頃に文学に目覚め、19歳で小説家を志してシカゴに出る。さまざまな職業に就きながら文筆の道を模索しつつ、1932年に共産党に入党。晩年は俳句に傾倒し、句集「HAIKU」を発表した

上岡伸雄[カミオカノブオ]
1958年、東京生れ。学習院大学文学部教授、アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

62
意識的/無意識的な黒人差別が横行していた社会状況と貧困の為とはいえ、『はなればなれになって』の主人公たち同様に全く、同情ができないビッガー。白人の店への盗みを企てるものの実はそんな計画が無くなればいいと願い、それでも虚勢を張り、自分に反論したり、指摘する同胞に暴力を振るう。女性を乱暴に扱う。目上(白人)には従順なものの内心は憎悪を募らせながらも相手の挙動を過大に捉え、怯える。そんな屑さから彼は本当にどこにでもいる人間なのだ。そんな彼が陥った袋小路は白人の女性のある意味、性質の悪い善意が発端となった皮肉。2023/04/30

キムチ27

57
訳の良さで読むこと自体は易いが読み下すことの辛さがこれまでに無かったほど呻吟、苦悩の連続。連続レイプ、殺人犯ビッガー、後半では担当弁護士マックスが軸となる心理描写がこれでもかというほどに突き付けられる。事件勃発 経過の反響駆け引きの後、ほぼ3割強の法廷論争。特にこの論点の咀嚼が容易でない。これほどまでに弁護士が滔々と語り続けられたか?非現実的では?等と思ったり。そもそもビッガーの犯行がありえたかすら?骨まで焼き尽くせる?臭いの凄さを隠せたか等。分断、民族問題と小さな島国日本の人間は考えるだろうが。。2023/06/14

tsu55

25
新潮社の広告の「ブラック・ライブズ・マターはここから始まった。」という惹句にひかれて読んでみたが、黒人として白人が支配する社会で生きることの息苦しさ、恐ろしさがひしと伝わってきて、途中で何度もページを閉じてしまった。ハラハラドキドキが止まらない。そして考えさせられる小説。【ガーディアン1000】2023/03/15

ねむ

17
1930年代のシカゴを舞台に、黒人青年ビッガーが白人の富豪宅で運転手の仕事についたことから起こる悲劇。泥酔した富豪の娘を深夜、部屋に送り届けたところに、目の見えない母親が現れたため、ビッガーはレイプを疑われるのではとパニックになり、娘の顔に枕を押しつけ殺してしまう。その浅はかさも、差別される黒人に同情的な白人に対するビッガーの怒りも、堂々めぐりする悩みも、彼個人のものというより固定化した社会構造の中で虐げられる黒人の典型例として描かれている。100年近くたっても変わらぬ現実、日本も他人事ではないと感じた。2023/07/15

タカラ~ム

14
1940年に刊行されるやアメリカ読書界を震撼させ、主人公の心理や白人に対する恐怖心を真に描いていると評価されたという作品。未だ根深い黒人差別問題が、更に深刻であった時代にこの作品が黒人作家の手で書かれたということに価値があるのだろう。主人公ビッガーが事件を起こすまでのプロセスや仲間内では強い態度を見せていてもその本質は臆病で強がりなだけという人物像、事件発覚後から逮捕され裁判が進む中で起きることが読み手を物語に惹きつける。ラストはある意味では納得の終わり方かもしれないが、一方で強烈な問題提起でもある。2023/03/23

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