著者等紹介
ロフティング,ヒュー[ロフティング,ヒュー] [Lofting,Hugh]
1886‐1947。イギリス、メイデンヘッド生れ。土木技師としてアフリカ、西インド諸島などへ渡った後、第一次世界大戦に従軍中、幼い子どもたち(長男コリンと長女エリザベス)に書き送った物語が『ドリトル先生』シリーズの原型となった。シリーズは11冊の長編と1冊の短編小説集があり、ニューベリー賞を受賞した『ドリトル先生航海記』は2作目にあたる
福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京生れ。米ハーバード大学医学部フェロー、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授。生物学者。サントリー学芸賞を受賞した『生物と無生物のあいだ』、『動的平衡』ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
132
昔なつかしさを覚えながら福岡先生の訳で読んでみました。井伏鱒二訳しか知らないのですが、全然違和感なくしかも現代的な感じもありあっという間に楽しく読ませてもらいました。福岡先生は井伏鱒二の訳の本もよく読みこんでいて挿絵も昔どおりなので、そのほかのドリトル先生の本も訳してもらいたい気がしました。最近新潮文庫ではむかしの童話などを新訳で読ませてくれるので楽しみです。「ロビンソン・クルーソー」も読もうかなと思っています。2019/10/17
NAO
57
個性的な医者兼博物学者のドリトル先生と出かける冒険の旅。ドリトル先生はとにかく公平な人物で、相手が子どもだろうかインディアンだろうが差別することなどない。生きているものすべてが等しいと考えているドリトル先生だからこそ、動物たちと話ができるのだろう。旅の目的地はクモサル島という浮き島で、ドリトル先生は王様に選ばれ、Thinkalotに改名させられる。常に動き回って何かをしている彼の名前がDolittleなのがそもそも面白いのだが、Thinkalotとはいかにも彼らしい名前だ。2022/07/15
はるき
24
映画化されたらいいけど、いつ公開されるやら(-_-;)何でもありなのに、無茶苦茶じゃない。ありえないけどそうあってほしい。良いなぁ。2020/05/11
赤い熊熊
16
動物行動学者のリチャード・ドーキンスが影響を受けたとしていて、福岡氏による新訳が文庫化されたのを機に、初めて読みました。今でも面白いと思うが、小学生の頃に読んでおく本。2019/10/07
Sakie
14
これも幼い頃に出会っておきたかった物語。感受性が強い年頃に読んで、どこが心に響くかはその子次第で分かれそうだ。ドリトル先生やスタビンズ君の魅力はさておいても、自然の学問の幅広いワンダーが散りばめられている。今の私には、初めて航海に出たときの心踊る感覚、ロング・アローが集めた標本の不思議、海カタツムリの殻を通して見た世界の美しさ、バンポ王子のキュートさが胸に残る。さらに訳した福岡先生の思い入れで、物語の力は2割増しじゃないかしら。Do a little,think a lot.の言葉遊びが素敵。2022/07/07