内容説明
ジョゼフの長男ビルは、アリゾナ大学で経営学を学んだインテリだったが、父の道が破滅への道と知りつつ、そのあとを継いだ。1964年のジョゼフの謎の失踪事件、バナナ戦争として知られるマフィアの内部抗争、FBIによるボナンノ家の爆破事件、そして1971年のビルの服役―本書はアメリカ最後のマフィア王国の興亡の歴史を描く、ニュー・ジャーナリズム文学の金字塔である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
28
上巻よりは読みやすかった それというのも 親類縁者が多く同じ様な名前ばかり その他敵対する人等カタカナ名を殆ど無視して主人公(ビル・ボナンノ)のみを追いかけたから^_^ビルと妻子との関係を追いかける部分とある意味でっち上げとも捉えられる罪の裁判経過に関心を持った。この時代マフィアを撲滅させる為にFBIのとった無謀とも言える作戦(盗聴 陽動作戦 密告等)確かに禁酒法の裏で密造酒で稼ぎ ナンバー賭博 麻薬売買で法を犯してきたが 現在はそれら全て政府が仕切っている。合法化とは一体、、、^^;2017/04/08
sasha
3
マフィアである父の世界に踏み込まなければ、息子の人生は違ったものになっていただろう。恐れと尊敬、そして父を取り巻く男たちへの憧憬。マリオ・プーヅォ『ゴッドファーザー』が全盛期のマフィアの物語なら、本書は凋落へ向かうマフィアの物語だ。FBIのえげつない捜査で詐欺で裁かれた息子ビル。そのビルの4人の子供たちは、父を敬ったのだろうか。2017/04/27
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