内容説明
ヨークシャーの農場主が首を切られて殺され、死体の傍らで彼の娘がつぶやいていた。「私がやった、でも後悔はしていない」―村人たちには彼女が犯人とは思えなかったが、娘は固く心を閉ざしたまま病院へ隔離された。その母と姉は過去に家出して消息不明だった…。既存のミステリーを超えて、平和な農村に起こった異常な犯罪とそれをとりまく複雑な人間関係を精緻に描く長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブル-ス
1
ヨークシャー。 ただでさえ複雑な人間関係でいまいち理解できない複雑怪奇な思考の登場人物たちなのだからせめて時系列通りに読みたい。 翻訳が良くないのかもともとなのか全体に分かりにくい。大いなる救い(ぜんぜん救われないけど)で先に読んでいても?だらけ。バーバラのお上品版には違和感。2014/11/13
きたくり
1
『彼は自分を神頼みする男だと思ったことはあまりなかったが、しだいに暗くなる車のなかにすわり何分かが経過するうちに祈るということがどういうことなのかということに気づいた。それは、悪から善を、絶望から希望を、死から生を意志することであり、夢を実現し、亡霊を甦らせようと意志することであり、苦悩を終わらせ、よろこびをはじまらせようと意志することなのだ。』(p503)
てっちゃん
0
1994年9月3日に読了
丰
0
Y-102001/02/25