内容説明
米国の繁栄の象徴として君臨する自動車産業。しかし1970年代初頭、中東戦争が引き起こした石油ショックで、自動車産業の様相は大きく変動した。低燃費を武器に日本の小型車が米国市場を席巻し、大型車中心の米国の自動車産業はその存続の危機を迎えたのである…。フォードと日産自動車の栄枯盛衰を縦軸に、自動車に賭けた男たちのドラマが展開する大型ノンフィクション。
目次
マクスウェルの警告
銀行家
タフな金持ち坊や
フォード株上場す
静かなる男
日本の技術者
デミング、聴衆を見つける
ヘンリー・カイザー、デトロイトに挑む
自動車労組の指導者〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
9
25年くらいまえの本だが、日本はアメリカの後追いをしてるのがよくわかる。戦後、日本製品が粗悪品の代表だったとは驚いた。そこから品質管理の大切さを学び、信用を勝ち得ていくのは感動した。しかし今、日本もまた驕りを何とかしなければならない状態になっている。勝てば慢心が産まれるのはしょうがないことなのかな。2013/05/10
ドロレス
1
20世紀を代表するジャーナリストの自動車産業史(クライスラー時代のアイアコッカまで)めちゃくちゃ面白いが惜しむらくは日産関係者のみでトヨタ関係者に取材していない。
chikuma
0
非常に面白かったです。2009/01/13