内容説明
英国政府が矯正不能な男達を集めて大西洋の孤島に作った流刑地サート。そこではファーザーと呼ばれる男が指揮する規律ある集団ヴィレッジとアウトサイダー達が抗争を繰り広げていた。その陰で密かに進む脱出計画。そこに送られたラウトリッジを待つ運命は…。無実の罪に陥れられ、絶望のどん底に突き落とされながら、過酷な流刑地で人間として成長していく男の姿を描いた冒険小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
45
暴行殺人の冤罪で流刑地の島に送られたラウトリッジは一生島からは出ることが出来ない身となった。物語からすれば島を脱出し真犯人を探して冤罪を晴らすと思われそうだが、そうはならないのだ。まずは島内で管理統制が行き届いている派閥に入るためにはサバイバルに耐えねばならない。一介のサラリーマンだった男がどのような変遷を辿ってゆくのかが肝となりある意味成長物語。2023/10/04
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
28
イギリスの重罪人流刑地サート。そこに送り込まれたらもう生きて戻ることは絶対ないという、無期懲役の島である。無実の罪で送り込まれたラウトリッチの過酷な島でのサバイバルと、そこからの緻密な計算に基づいた脱出の話。近未来のイギリスが舞台だが、イギリス本土はすでに国全体がスラム化していて、国中に罪人が溢れているという設定。非常におもしろそうだ!と飛びついたのだが、思っていたのとちょっと。島での上下関係のシステムに慣れ労働の喜びを感じるラウトリッジ。純粋に人の為に働く尊さに目覚めるラウトリッジ。これでいいのか?2018/01/07
tai65
2
星5つ2019/03/30