新潮文庫<br> コンタクト〈下〉

新潮文庫
コンタクト〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784102294024
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ヴェガ系惑星から届いた〈メッセージ〉解読のため、世界中の知識が総動員された。やがてそれはある機械の設計図であることが分った。再び全世界の協力の下で作り上げられたその〈マシーン〉に乗って、エリーたち5人の地球人代表が、ヴェガに向けて旅立つことになった―。宇宙の先進文明との接触を主題にして、最新の科学情報を基盤に、著者の卓抜な空想が展開する雄大な叙事詩。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

61
科学と宗教の齟齬は、作者自身それに悩まされたりした経験があるのだろうかと思ってしまうほどにリアルなものだった。対異星人という地球規模の問題にも、政治、宗教が絡む愚かしさに対し、「この広い宇宙の存在を考えたとき、狭い地球の中でそれぞれの国がいがみ合っている場合ではない。」というこの言葉こそが、作者が一番言いたかったことなのだろう。そして、ヴェガからのメッセージを読み取るために、その後の行動をとるために世界中が一丸となっていく場面は、セーガン博士が考える未来の理想像だったのではないだろうか。2017/07/27

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

24
読了。宇宙にはとても興味があるので大変に感動した。天文学や数学的な内容や説明の部分は、著者が第一級の天文学者ということもあり複雑難解で、理解しようと何度も何度も読み返してを試みたが、さっぱりわからない内容が多かった(笑)わかる人が読めば感動は倍増するに違いない!なので上下巻読み終わるのに相当な時間がかかった。映画は感動した。原案の小説は映画とは違った内容が多いが(特にラスト)濃密に人間模様が描かれていて良い。でも映画のあの名台詞「地球人だけじゃ広い宇宙(スペース)が勿体無い」はあって欲しかったなぁ。2016/12/23

モトラッド

21
★★★☆ 再読。初読は、映画化され、映画を観たあとで読みました。ラスト2ページで、腰を抜かすほどビックリし感動したのを、憶えています。現時点での事実を基に、理路整然と語られる“地球外生物”には、大変興味をそそられます。映画版は、原作と異なる点もあり、尺の関係でスピーディーに描かれていますが、原作はじっくり読ませまる分、特に上巻は辛抱が必要かもしれません。でも、読み切ると、気持ち良い達成感とともに、じわっと感動のさざ波が押し寄せて来ます。(ネタバレにならぬ様にした為、釈然としないレビューになりご免なさい。)2016/02/06

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17
*SF・哲学・宗教論・上下巻感想*1959年から端を発する地球外知的生命体の探査活動『SETI(セティ)』そしてついに、高度な科学知識を持たなければ成し得ない"人工的な電波"を人類は宇宙から受信する!人類はついに異星人とコンタクト出来るのか!?―B級SFで知能の低い異星人に侵略されっ放しの人類ですが、本作の彼らは一味違う。問われるのは"人類とは、我々地球星人とは、彼らにどの様な存在として目に映るのか?"という何時か本当に彼らが来るまで野放しにされ続けるであろう哲学的命題について答えを出される事。傑作SF!2013/02/05

ぐうぐう

15
映画版以上に、この原作小説は宗教との対峙を迫られている。実証主義の立場から、自らの考えを貫き通すエリーだが、ヴェガから送られたメッセージをもとに建造されたマシーンに搭乗し、訪れた宇宙での神秘的な出来事を、しかし実証できないもどかしさに苦しめられるという、映画版と同じ皮肉に苛まれる。それでもエリーはくじけない。あきらめない。これは、異星人とのファーストコンタクトを扱っただけの小説ではない。『コンタクト』は、探求についての物語だ。(つづく)2013/06/30

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