内容説明
発端は、日本のブシドー精神の書物〈ハガクレ〉盗難事件の調査依頼だった。依頼人の態度は気に入らないが、白紙の小切手には魅力がある。早速、私立探偵コールは調査を開始するが、逆に依頼人の娘ミミが誘拐されてしまう。独自捜査を進めるうちに浮かんできた日系ヤクザの存在。ミミ誘拐の裏に隠された秘密とは?タフでクールな探偵コールが活躍するハードボイルド・シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
60
私立探偵コール&パイクシリーズの第2作。今回は日本のヤクザが登場。B級アメリカ映画のような、日本文化やヤクザの描写には思わず苦笑。とは言え相変わらずのコールの軽口、コール&パイクのアクションに今作も楽しませていただきました。引き続き第3作へ。 2019/08/26
Panzer Leader
55
コール&パイクの第2弾。今回は日本の古書ハガクレ盗難を巡る話から事件は依頼主の娘の誘拐へと思わぬ方向に。くびを言い渡され小切手を破り捨てからがコールの真骨頂。パイクと共に男気を見せる。苦いラストを迎えながらも関係者から信頼を勝ち得たのが救いか。2022/01/15
くたくた
37
【再読C&P祭り!『指名手配』刊行記念】初読時はコールが好きすぎて興奮状態だったが、今回はさすがに落ち着いて読めた。その分、コールの男っぷりと優しさが染みわたる。依頼人の娘ミミの境遇に本気で腹を立て、心底心配して力を尽くそうとするコール、やっぱりコール。事件の結末は苦すぎてどれだけ酒を飲んでも足りないが、「苦痛を取りのぞいてくれる者が愛してくれる者なら、それはあなただ。」というジリアンの言葉は最大の慰めだろう。ハガクレやヘンな日本文化には今回も目をつぶる。2019/05/23
chiseiok
31
amazonで古書価格2万円超え→あれよあれよと1/20まで下落→速攻ポチ(とは云え新刊時価格の倍ですけど)。シリーズ二作目、すんなりお話しに入っていけるのはシリーズ物の良さですね。皆さんと同様にw自分もいたいけな子供や健気な動物が登場すると即座に涙腺ロックが外れて号泣スタンバイになるのですが、今回はそのいたいけなはずの子供が想像斜め上の行動、結果的に主人公コールがガン凹み。それを寡黙に優しく慰める相棒のパイク。こりゃ皆パイクに惚れるわ。だんだん面白くなってきたけれど、次はいつ読めるかな。2017/08/16
ほちょこ
28
探偵コールの1作目「モンキーズ・レインコート」が入手できなかったので、2作目から。コール、軽い口調のモテ男というスタイルがどうも今ひとつ。おまけにニッポンのヤクザが絡んでくるのだが、いや、ヤクザはこんなに甘くないだろう、という感が否めない。どうしたものか。も少しシリーズ読んでみようか。2017/10/20