内容説明
犯人は頬にからすの足跡のような傷のあるアラブ人!テロで上司の大使とともに恋人の命まで奪われた青年外交官ホルトは、事件の唯一の目撃者として、英国情報部による報復工作に加わった。腕利きの狙撃手とともにテロリストのキャンプ地ベカー渓谷へ潜入して、恋人を殺した男を見つけ出し射殺するのだ。厳重な警戒網の中、撃てる弾丸はただ一発のみ。彼の復讐は成功するか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
10
1980年代半、シリアのアサド政権が国内では宗教勢力の圧殺と人民虐殺、国外ではテロに走り出した時代。モスクワで開催のパーティーで、テロ行為の弁明に訪れたシリア政府高官を英国大使が叱り恥辱を与える。大使は後日訪れたヤルタでパレスチナ人刺客の銃弾により殺される。物語はこの時巻添え死した女性の恋人である若い英外交官が仇討のためにイスラエルの狙撃兵(若者を鍛える老師)と共にレバノンのキャンプに渡る。パレスチナ人を指嗾してテロに向かわせるシリア当局のみが悪役である。ハッピー乍らも苦い結末の小説は、戦場の無情を詠う。2021/07/01
tai65
4
星4つ2023/01/24
竜
3
恋人を殺された青年が名スナイパーとチームを組み敵討ちに。ひょろひょろだった青年が親子くらい年の離れたスナイパーに鍛えられてだんだん成長していく過程がいいかんじ。(え?的な展開になりますが)最後はホロッとさせつつ感動的なラストへ。 後半は一気読みでした。 絶版のようですが、オススメ。2012/10/16
Ryosuke
0
松2009/01/13