内容説明
豚を飼い、豚と暮し、豚と一緒に焼け死んだ男ピギー。その一生を小説にすることで救おうとした表題作には、創作の秘密が満ちている。他に、“ガープの処女作”「ペンション・グリルパルツァー」、美しいクルミの大木をめぐる隣人との攻防戦「インテリア空間」、ディケンズへのオマージュに満ちた「小説の王様」など8編を収録する。長編の申し子アーヴィングが贈る、唯一の短編&エッセイ集。
著者等紹介
アーヴィング,ジョン[アーヴィング,ジョン][Irving,John]
1942年アメリカ、ニューハンプシャー州生れ。ニューハンプシャー大学を卒業後、レスリングのためにピッツバーグ大学に通学、その後ウィーン大学に留学、ヨーロッパをオートバイで放浪する。帰国後アイオワ大学創作科でヴォネガットの指導を受けた。後にはレイモンド・カーヴァーとともに後進の指導にあたる。’68年『熊を放つ』でデビュー、’78年『ガープの世界』を発表し世界的なベストセラーとなった
小川高義[オガワタカヨシ]
1956年横浜生れ。東大大学院修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
6
アーヴィングを読むための足ならしとして短編集から入ったが、訳が悪いのか(訳者も訳しづらいと記載)原文がややこしいのか、私には合わなかった。米国で評判の良い作家だが短編でこれだと長編に手を出す気にならなかった。2014/05/18
bouhito
5
表題の話がとても良い。アーヴィングほど、物語を愛した人間はいないのではないか。原題は「Trying to Save Piggy Sneed」だが、まさに物語とは、何かしらの「試み」なのだと思う。筆者の物語論を披瀝する表題作から始まって、筆者に物語の面白さを教えたディケンズ論で終わるこの短編集には、物語る試みのすべてが凝縮されている。2016/05/11
ケン五
5
アーヴィングさんは話がうまい。 文章がいいのか、翻訳がいいのか。 多分どっちもいいんだろう。2016/05/08
まし
4
いかにもアメリカ的な雰囲気のドラマの中に紛れ込んでいる 何とも言えない妙な違和感が良い。 最後のディケンズ論は著者の、ディケンズや小説に対する思いが ストレートに表れていて、これも面白かったです。 2018/07/05
こうず
4
やはりアーヴィングは長編の方が……とも感じるけど、全体としてよくまとまった短編集だと思った。アーヴィングの作風に見られる不条理な暴力との対峙は『ペンション・グリルパルツァー』に最もよく現れている。『ピギー・スニードを救う話』は、現実を認識の内側に組み込もうとする傲慢なまでの文学の宿命をよく言い表した作品ではないだろうか。文学という事に“ピギーを救う”機能が期待され、それが物語る事の普遍性を発揮するなら、そこには常に凄惨さが付き纏っている悲しさもあるかもしれないのだが。他には『もうすぐアイオワ』が良い。2011/08/26
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